省資源と低燃費を高次元で両立
リトレッド技術を応用した画期的なトラック・バス用タイヤ製造技術を開発
株式会社ブリヂストンは、「持続可能な」社会の実現に向けて、資源循環と低燃費を高次元で両立させるトラック・バス用タイヤ製造技術の開発に成功しました。
当社は、2007年のバンダグ社買収以降、リトレッドタイヤを活用したソリューションビジネスをグローバルに展開すると共に、バンダグ社のリトレッド技術の応用研究を推進して参りました。
通常、新品タイヤは全ての材料を一度に加硫※1することで製造しますが、リトレッドタイヤの製造方法は、別々に加硫されたケース部分(一次寿命を終えたタイヤ)とトレッド部分(路面と接するゴム)を、後から貼り合わせることを特徴としています。当社はこの基本的な製造方法の違いに着目、ケース部分とトレッド部分をそれぞれ最適な条件で製造することで、タイヤの総合性能の向上につながることを発見しました。 今回開発に成功した技術は、この製造方法に加え、ケース部分とトレッド部分に新たに開発したコンパウンドを搭載することで、従来とは別次元の転がり抵抗の低減とリトレッド可能回数を増やす耐久性向上を実現しています。
当技術を活用することで、耐久性向上に伴うリトレッド回数増加によるコスト削減や転がり抵抗低減による燃費改善等、様々な価値をお客様に提供していくと同時に、資源の有効活用やCO2排出量の削減など環境面でも貢献することが可能になるものと考えています。そしてお客様のコスト、資源、CO2の3つを同時に削減できるという意味で、この新技術に「TRISAVER」(トライセーバー)と名付けました。
今後、実地評価を進め、市場性のある技術へと完成度を高め、早期実用化を目指して参ります。
当社グループは2050年を見据えた環境長期目標(下記参照)を策定し、「100%サステナブルマテリアル化※2」や「温室効果ガス排出削減に関するグローバル目標※3への貢献(CO2排出量50%以上削減)」などを掲げており、今後も様々な活動を進めて参ります。
〔参考〕 「TRISAVER」は当社の環境長期目標の中で、「100%サステナブルマテリアル化」と「温室効果ガス排出削減に関するグローバル目標への貢献(CO2排出量50%以上削減)」を達成する取り組みの1つです。
関連リンク:
⇒ブリヂストンのリトレッドタイヤ
⇒ブリヂストンの低燃費タイヤ
⇒ブリヂストンの環境への取り組み
⇒2012年8月2日ニュースリリース:天然ゴム資源「グアユール」の試験農場と加工技術研究施設用地を取得
⇒2012年7月10日ニュースリリース:天然ゴム資源「パラゴムノキ」のゲノム解読に成功
⇒2012年7月10日ニュースリリース:天然ゴム資源「パラゴムノキ」の病害診断技術を確立
⇒2012年5月31日ニュースリリース:(株)ブリヂストンと味の素(株)、バイオマス由来の合成ゴムを共同開発
⇒2012年5月17日ニュースリリース:天然ゴム資源「ロシアタンポポ」の研究活動を加速
⇒2012年3月8日ニュースリリース:天然ゴム資源「グアユール」の研究活動を開始
最終目標:タイヤ会社・ゴム会社として「名実共に世界一の地位の確立」を目指す |
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ブリヂストンが世界共通の環境メッセージとして掲げた「One Team, One Planet」。 その意志は、グローバルに展開する一企業として、またその枠をこえてあらゆる人々と、地球のために、ひとつになること。 未来のすべての子どもたちが「安心」して暮らしていくために。 |
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