6月5日 World Environment Day(世界環境の日)
産学連携での「持続可能な」社会に向けた取り組み
2012年6月4日
No.89
ブリヂストングループは「持続可能な」社会の実現に向けて主体的に取り組んでいくために、「環境宣言」の中で、特に重要と考える「3つの社会の実現(自然共生社会、循環型社会及び低炭素社会)」に向けた、長期的な環境活動の方向性を明確に示し、環境に貢献する様々な事業をグローバルで推進しています。
6月5日のWorld Environment Dayに合わせ、「環境宣言」に基づく「持続可能な」社会の実現を目的とした当社グループが取り組む環境活動の中から、大学や研究機関などと連携して取り組んでいる活動をご紹介いたします。
<活動事例>
■国:日本 ■活動内容:自然再生プロジェクト(W-BRIDGE※) 株式会社ブリヂストンは、学校法人早稲田大学(早稲田大学)と連携し、環境問題への貢献を目的に研究プロジェクトを実施しています。より効果的かつ実生活に根ざした実践的な「地球環境問題への貢献」を目指すため、「大学」「企業」「生活者/地域」の三者一体での研究・活動を行える新しい枠組で取り組みを進めています。 その中でも、自然再生の事例として、地元の方々や研究者の方々から高い評価を得ている「新潟県佐渡市 トキ舞う加茂湖の水辺再生プロジェクト 」をご紹介します。 トキの生息地として知られる佐渡島の加茂湖は、近年汚染が進んでおり、水質の悪化などの環境問題が叫ばれていました。そこで「佐渡島加茂湖水系再生研究所」が中心となり、W-BRIDGEプロジェクトとして、老若男女問わず参加していただける自然再生活動を進め、水辺づくりのコミュニティーを育てる活動に取り組みました。 生態系調査、葦原再生、ゴミ拾いなどに加え、研究者や地域の方々が、加茂湖について一緒に考え、談義する場を持つことで、活動の活性化につながり、活動を実施した水辺の環境は著しく改善し、加茂湖全体の再生モデルとして期待されています。今後も更なる取り組みの強化を図っていきます。 |
写真(上下):自然観察会の様子 |
※ブリヂストンからの委託によって、早稲田大学内に設置された研究基金
■国:アメリカ ■活動内容:未来の環境技術開発者の育成プログラム ブリヂストン アメリカス・インク※(BSAM)は、アフタースクールプログラムとして、非営利団体である「MINDDRIVE」と連携し、青少年教育に取り組んでいます。学校で問題を抱える学生を対象に、将来のビジョンをしっかり持ってもらえるよう、実践的なスキルや知識を身に着ける活動をサポートしています。 BSAMは、電気自動車の開発技術を習得した学生を対象に、彼らの技術を実際に試してもらえる場や機会を提供しています。また、電気自動車の開発やそもそものコンセプト立ち上げの段階から携わってもらうことで、未来の環境技術開発についての意識を高めてもらうとともに、環境への当社グループの考え方を自動車に装着される低燃費タイヤ「ECOPIA」を通して共有してもらいたいと考えています。 |
高校生が開発した電気自動車 |
※Bridgestone Americas, INC.
■国:タイ ■活動内容:青少年環境研究プログラム タイ ブリヂストン※は、 政府機関やWWFなどと連携し、環境保護や生物多様性保全に対する知識向上を図り、青少年を対象に環境研究プログラムを実施しています。現地の学校で環境に対する認識や知識を高めてもらい、今後、社会を担っていく世代に同様の認識を共有してもらいたいという思いから、2009年より毎年行っています。当プログラムは、ブリヂストングループの環境戦略方向性を掲げた「環境宣言」に則った取り組みであり、「未来の子どもたちが『安心』して暮らしていくために…」という当社グループの思いを込めたものです。 生徒たちは、「生物の生息環境」、「生物多様性」、「種の保存」、「気候変動」から一つのテーマを選択し、調査・研究活動に取り組みました。2012年5月25日には、優れた成果を上げたと評価された、国内6地域27校の384名の生徒が集まり、表彰を受けました。 |
プログラム受講者 |
※Thai Bridgestone CO., LTD.
■国:南アフリカ ■活動内容:野生動物の交通事故削減プロジェクト ブリヂストン サウスアフリカ※は、野生動物の交通事故の実態調査と事故削減に取り組むNPOであるEndangered Wildlife Trustの活動に賛同し、彼らと連携して、野生動物の保護に注力しています。自動車による衝突によって命を落とす野生動物を守るため、事故の発生状況などの調査をはじめとした、再発リスクの洗い出しなどを実施し、事故削減に取り組んでいます。Rhodes大学の研究員であるWendy Collinson氏を中心に、定期的な調査報告も実施し、野生動物の保護に努めています。 |
交通事故調査の様子 |
※Bridgestone South Africa (PTY) LTD.
■2006年11月「中期経営に関する基本的な考え方」発表後の主な対外発表の位置付け
2011年以前の対外発表は除いています。最終目標:タイヤ会社・ゴム会社として「名実共に世界一の地位の確立」を目指す |
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経営の基本方針: | ||
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1. 「更に上」を常に目指して、全ての製品・サービスで世界最高を目指す | ||
基本戦略 | (発表年 月 日) 主な対外発表 | |
(1)戦略商品群への 積極的なリソース 投入 |
1. タイヤ 戦略商品 |
2012.02.09 『BATTLAX RACING R10 EVO』新発売
2012.02.16 北九州工場で建設・鉱山車両用大型・超大型タイヤの生産能力を増強
2012.02.17 大型スクーター用タイヤ『BATTLAX SC』新発売
2012.05.10 『RACING BATTLAX V01』新発売
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2. 環境対応 商品・事業 |
2012.02.03 「ECOPIA」がトヨタ自動車株式会社の「プリウスPHV」に装着
2012.03.19 「TURANZA ER33 ECOPIA」がLEXUSの「GS450h」に装着
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3. 多角化事業 | 2012.03.30 中国・広東省開平市に新会社を設立 | |
(2)基礎戦闘力の向上 (材料技術・生産技術) |
2012.03.08 天然ゴム資源「グアユール」の研究活動を開始
2012.05.17 天然ゴム資源「ロシアタンポポ」の研究活動を加速
2012.05.23 「持続可能な」社会の実現に向けたタイヤ将来技術について
2012.05.31 (株)ブリヂストンと味の素(株)、バイオマス由来の合成ゴムを共同開発
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(3)総合的企業活動の強化 |
2012.01.19 「エコ通勤優良事業所」として認証登録
2012.03.21 「ウォーターマネジメント」の取り組み
2012.04.02 第9 回ブリヂストンこどもエコ絵画コンクール入賞作品を発表
2012.04.16 「持続可能な社会」に向けた取り組み
2012.05.21 自然共生社会の実現に向けた取り組み
2012.06.04 自然共生社会の実現に向けた取り組み
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2. 長期戦略を明確化し、事業領域の統合・拡大を推進する | ||
2012.01.10 国内市販用タイヤ販売体制再編の完了
2012.03.05 建設・鉱山車両用タイヤの新工場をタイに建設
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3. 戦略的事業ユニット(SBU)制で真のグローバル企業を目指す | ||
4. 「中期経営計画」を核に、全体最適のグループ経営を目指す | ||
ブリヂストンが世界共通の環境メッセージとして掲げた「One Team, One Planet」。 その意志は、グローバルに展開する一企業として、またその枠をこえてあらゆる人々と、地球のために、ひとつになること。 未来のすべての子どもたちが「安心」して暮らしていくために。 |
ブリヂストンが推進する環境経営活動を表すマーク Ecologyの頭文字「e」を環境活動の土台として位置付け、そこから生まれた活動の成果 (芽) を「澄み切った空」や「生い茂る木々」としてシンボライズしています。 |
本件に関するお問い合わせ先
<報道関係>広報第1課 | TEL:03-3563-6811 |
<お客様>お客様相談室 | TEL:0120-39-2936 |
以上