“2050年を見据えて”
「持続可能な」社会の実現に向けたタイヤ将来技術について
~「100%サステナブルマテリアル化」へ~
株式会社ブリヂストンは、本日、シンガポールの「WORLD RUBBER SUMMIT 2012※1」で「100%サステナブルマテリアル※2化」に向けた当社の取り組みついて、取締役会長 荒川詔四が講演を行いましたが、その内容にあります「持続可能な」社会の実現に向けたタイヤの将来技術について紹介致します。
モビリティ関連は資源消費、CO2排出など、環境へのインパクトが大きい分野です。世界最大のタイヤメーカーとして、当社グループの取り組みが地球環境に大きく影響するものと深く認識しています。同時に、当社グループの役割は常に先進的、高品質な製品を安定供給することによって、世界の様々なニーズに対応してくことと考えています。
このような考え方の下、「持続可能な」社会を実現する上で、当社グループは環境長期目標(下記1項参照)を策定し、その中でも当社の技術力、開発力を大いに活かすことができる独自の取り組みとして、特に「100%サステナブルマテリアル化」を重要な目標として位置付けています。その達成には技術の進化が必要不可欠ですが、特に新たに求められる技術は「再生可能資源の多様化・拡充」に寄与するものです。具体的には「新しい再生可能資源に『拡げる』」取り組みとして、「天然ゴム生産地域の多様化」に加え、「植物由来補強繊維の多様化・拡充」を図ります。また、「化石資源を再生可能資源に『換える』」取り組みとして、「バイオマス由来合成ゴムの開発」、「バイオマス由来カーボンブラックの開発」、「バイオマス由来新規ゴム配合剤の開発」等に取り組んでいきます。当社グループは2050年に向けてこれらの技術開発を追求し、その開発状況について随時発表してまいります。
当社グループは、原材料から製品に至るまで、様々な技術開発を行っています。資源の多様化や、再生可能資源の活用、リトレッドなどの3R※3技術により、「100%サステナブルマテリアル化」するだけでなく、燃費向上を通じたCO2排出量の低減に寄与する技術なども搭載したものが、当社グループの考える将来のタイヤテクノロジーであり、理想のタイヤを通じて、当社グループは、「持続可能な」社会の実現を目指してまいります。
具体的な内容は下記の通りです。
1.ブリヂストンの環境長期目標
【環境長期目標の考え方】
2.「100%サステナブルマテリアル化」に向けた具体的なアクション
3.「100%サステナブル化」を達成するために追求する技術
グアユール
ロシアタンポポ
新セルロース繊維
バイオブタジエンラバー
※3 合成ゴム(ブタジエンラバー、スチレンブタジエンラバーなど)で最も主要な中間原材料。
関連リンク:
⇒2012年5月17日ニュースリリース:天然ゴム資源「ロシアタンポポ」の研究活動を加速
⇒2012年3月8日ニュースリリース:天然ゴム資源「グアユール」の研究活動を開始
⇒ブリヂストンの環境への取り組み
最終目標:タイヤ会社・ゴム会社として「名実共に世界一の地位の確立」を目指す |
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経営の基本方針: | ||
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1. 「更に上」を常に目指して、全ての製品・サービスで世界最高を目指す | ||
基本戦略 | (発表年 月 日) 主な対外発表 | |
(1)戦略商品群への 積極的なリソース 投入 |
1. タイヤ 戦略商品 |
2012.02.09 『BATTLAX RACING R10 EVO』新発売
2012.02.16 北九州工場で建設・鉱山車両用大型・超大型タイヤの生産能力を増強
2012.02.17 大型スクーター用タイヤ『BATTLAX SC』新発売
2012.05.10 『RACING BATTLAX V01』新発売
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2. 環境対応 商品・事業 |
2012.02.03 「ECOPIA」がトヨタ自動車株式会社の「プリウスPHV」に装着
2012.03.19 「TURANZA ER33 ECOPIA」がLEXUSの「GS450h」に装着
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3. 多角化事業 | 2012.03.30 中国・広東省開平市に新会社を設立 | |
(2)基礎戦闘力の向上 (材料技術・生産技術) |
2012.03.08 天然ゴム資源「グアユール」の研究活動を開始
2012.05.17 天然ゴム資源「ロシアタンポポ」の研究活動を加速
2012.05.23 「持続可能な」社会の実現に向けたタイヤ将来技術について
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(3)総合的企業活動の強化 |
2012.01.19 「エコ通勤優良事業所」として認証登録
2012.03.21 「ウォーターマネジメント」の取り組み
2012.04.02 第9 回ブリヂストンこどもエコ絵画コンクール入賞作品を発表
2012.04.16 「持続可能な社会」に向けた取り組み
2012.05.21 自然共生社会の実現に向けた取り組み
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2. 長期戦略を明確化し、事業領域の統合・拡大を推進する | ||
2012.01.10 国内市販用タイヤ販売体制再編の完了
2012.03.05 建設・鉱山車両用タイヤの新工場をタイに建設
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3. 戦略的事業ユニット(SBU)制で真のグローバル企業を目指す | ||
4. 「中期経営計画」を核に、全体最適のグループ経営を目指す | ||
ブリヂストンが世界共通の環境メッセージとして掲げた「One Team, One Planet」。 その意志は、グローバルに展開する一企業として、またその枠をこえてあらゆる人々と、地球のために、ひとつになること。 未来のすべての子どもたちが「安心」して暮らしていくために。 |
ブリヂストンが推進する環境経営活動を表すマーク Ecologyの頭文字「e」を環境活動の土台として位置付け、そこから生まれた活動の成果 (芽) を「澄み切った空」や「生い茂る木々」としてシンボライズしています。 |
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