2023年9月13日(水)から15日(金)の3日間、幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催された「脱炭素経営 EXPO【秋】2023」※1において、当社Gサステナビリティ統括部門長である稲継明宏が「サーキュラーエコノミー 脱炭素時代の経営における新成長戦略とは?」と題したパネルディスカッションに参加いたしましたので、その内容を要約し、特別企画としてお届けいたします。
パネルディスカッションでは、アクセンチュア株式会社 サステナビリティプラクティス日本総括マネジング・ディレクター 海老原城一様ご進行のもと、Loop Japan/テラサイクルジャパン代表 エリックカワバタ様とともに「『サーキュラーエコノミー』をどうビジネスとして成立させるか、どのようにビジネスチャンスに繋げていくか」についてディスカッションを行いました。
9月14日(木)に行われたパネルディスカッションでは、猛暑であったにも関わらず、400人を超える方々にご聴講頂きました。
まずは取り巻く環境の変化について、最近はサーキュラーエコノミーという言葉を耳にする機会も非常に多くなり、欧州を中心としたサーキュラーエコノミーのグローバル標準設定の動きや「リサイクルできるものであれば、高く買ってもよい」という国内消費者の意識変容が加速しているということを登壇者全員で確認。
そのうえで、リユース・リサイクルした商品にどう付加価値を付けてビジネスチャンスにつなげていくか、その付加価値をどのように伝えていくかについてディスカッションを進めました。その中では、「利用を中心に考える」、「製品をデザインする段階で製造者が使用後の環境負荷を”internalize(内在化)“するように考え方を変える」、「企業間連携、お客様との連携、行政との連携がより重要」など沢山のキーワードが共有されました。また、連携の重要性についてのくだりでは、「パスを繋ぐだけでなく、パスを繋いだのちに一緒にモールを組んで前に進む関係」といったラグビーに例えた表現も登場しました。
当社からはタイヤの販売に加え、リトレッド※2やタイヤのメンテナンス、車両運行サポートなどをパッケージとして提供し、お客様の安全運行、環境負荷低減、業務効率化、経費削減といった価値をトータルで提供するソリューションビジネスについてお話しました。ディスカッションの中では、お客様とタッグを組むからこそ新しい価値が提供できる、お互いがWin-Winとなることを志向した取り組みとして評価を頂きました。
最後に、「一人一人が消費者として、ビジネスパーソンとして社会を変えていく」姿勢、「企業間の有り方を『競争』単体から『競争+共創』に変えていく」姿勢の重要性などに触れつつ、登壇者からご聴講頂いた方々へのメッセージとして「変化」の必要性を改めて強調し、パネルディスカッションを終了しています。
当社のサーキュラーエコノミーへの取り組みについては、当社ホームページ「環境 資源を大切に使う」をご参照下さい。
- ※1展示会来場人数(同時開催展のスマートエネルギーWeek含む3日間合計):約38,000人
- ※2すり減ったタイヤの表面(トレッド)のゴムを貼り替えて再利用すること