ブリヂストングループアワード

ブリヂストングループアワード2020

ブリヂストングループアワードは、当社グループ全組織・全従業員を対象としてイノベーションと継続的改善活動を評価するグループ最高位の表彰制度で、経営の最終目標である「真のグローバル企業」、「業界において全てに『断トツ』」の達成に向け重要な役割を担っています。
ブリヂストングループアワードは、企業理念に基づいた企業活動に対する従業員の意識向上を促進させ、グループ従業員の一体感醸成などを目的としています。
表彰部門は、グローバルCSR体系「Our Way to Serve」に基づき、「Achievement(企業活動全般)」「Mobility(モビリティ)」「People(一人ひとりの生活)」「Environment(環境)」「Management Fundamentals(基盤領域)」の5つのカテゴリーで構成されています。
2020年の受賞者は次のとおりです。

「Achievement(企業活動全般)」 表彰2件

ブリヂストンワールドソーラーチャレンジを通じた将来モビリティや環境への貢献、次世代技術者の育成⽀援

株式会社ブリヂストン
ブリヂストン アジア パシフィック ピーティーイー リミテッド
ブリヂストン オーストラリア リミテッド

世界各国の若いエンジニアが、⾃ら製作したソーラーカーでオーストラリア国内3000kmを5⽇間かけて⾛破する世界最⾼峰のソーラーカーレースのタイトルスポンサーとして、環境に配慮した次世代のモビリティ開発や世界各国の若いエンジニアの育成に貢献。後に電気自動車や自動運転車に採用された技術が大会を通して開発され、また、大会参加者の多くが各国の自動車業界やIT業界に就職している。

革新的な高強度材料の開発

株式会社ブリヂストン

環境に配慮した次世代モビリティの基盤となる新たな素材への需要に応えるため、高耐久で低燃費なタイヤづくりを実現する革新的な高強度材料を開発。相反する材料特性を両立させた構造「ダブルネットワーク」、ゴムのしなやかさと樹脂の強靭さを兼ね備えた新素材「SUSYM(サシム)」は、強度と同時に薄さや軽さを向上させることで、将来のモビリティと持続可能な社会の実現に貢献する。

「Mobility(モビリティ)」 表彰1件

ソリューションビジネス推進基盤の構築

ブリヂストン ヨーロッパ エヌヴィー エスエー(BSEMIA)

⾰新的なビジネスモデルや最先端技術を駆使し、より⾼性能で使いやすく安全なモビリティを実現するソリューションビジネスの基盤を構築。具体的には、Webfleet SolutionsをBSEMIAのタイヤオペレーションとサービスネットワークに統合。また、タイヤ・オイルなど自動車部品の個人向け定額メンテナンスサービスのmoboxや電動自転車サブスクリプションのmobeflexなどに代表される、MaaSを⽀える新しいソリューションビジネスモデルを立ち上げた。50,000以上のフリート・120万台以上の⾞両に最先端のモビリティソリューションの提供といった取り組みを推進した。

「People(一人ひとりの生活)」 表彰2件

高校生への自動車整備に関する教育訓練プログラムの提供

ブリヂストン リテール オペレーションズ・エルエルシー

サプライヤーや⾃治体、教育関係者と連携して2か所のトレーニングセンターを設置し、⾃動⾞関連技術の分野で働くことを⽬指す⾼校⽣に技術習得のための教育プログラムを提供。2015年以降750⼈以上の⽣徒がプログラムを受講し、⾃動⾞関連技術に関する指導やインターンシップ機会の提供、資格取得の⽀援を通じて、最先端の技術を習得した技術者の育成に貢献した。

技術と人材を活用した地域との共生と社会貢献活動

株式会社ブリヂストン

久留⽶・⽢⽊・下関の3⼯場は本社と協働で、従業員を含む全てのステークホルダーの「⼀⼈ひとりの生活」をさらに充実させるべく、近年の度重なる⾃然災害や地域社会の課題に対して、多岐にわたるプロジェクトを推進。九州地区では、2018年の豪雨で発生した災害ごみ50トン以上を甘⽊⼯場の焼却設備を活用して無償で処理し、久留米工場では災害時に地域住民に100トンの飲料水を提供できるシステムを導入した。下関工場では、その動力源であるコ・ジェネレーションシステムの廃熱を利⽤した臭気対策技術を当社の工場として初めて導入した。

「Environment(環境)」 表彰2件

新技術導入による臭気レベルの改善

ブリヂストン タイヤ マニュファクチャリング(タイランド)カンパニー リミテッド

主にタイヤ製造過程の精練⼯程で発⽣する臭気を除去する取り組みとして、当社グループで初めて⾮熱プラズマシステムを導⼊。従来の脱臭装置では50%だった臭気除去率を95%に向上、また、同システムは化学物質を使用せず、廃棄物も発生しない利点があり、臭気除去コストの削減や省スペース化にもつながった。

希少資源使用量の削減技術を開発

株式会社ブリヂストン

タイヤ製造⼯程において、材料の配合や製造プロセスの見直しにより、タイヤ性能の向上と希少資源の使用量の大幅な削減を実現した。

「Management Fundamentals(基盤領域)」 表彰2件

デジタルトランスフォーメーションによる業務効率化

ブリサ ブリヂストン サバンジ ラスティック サナイェ ヴェ ティジャレット アーシェ

システムによる業務自動化(RPA)、チャットボット、画像認識技術を搭載した製品「ROBI」を開発し、業務効率を飛躍的に改善させ、また、デジタル化による新たなビジネスモデルや製品・サービスの開発基盤を確立。2018年以降、33のプロジェクトをROBIに統合し、これらのプロジェクトにかかる労働⼒を約60%削減。従業員は意欲的に新たな付加価値を生み出す業務に専念でき、生産性の向上にもつながっている。

新車装着用タイヤの開発期間短縮

ブリヂストン インディア プライベート リミテッド

インドでの新車装着用タイヤ(OE)開発で課題となっていた開発期間を短縮するため、これまで国外で行っていたものと同水準のタイヤ評価を同国内の試験設備で完結した。
これにより、OE技術承認の評価に必要な期間を大幅に短縮したことにより、現地OEメーカーとの信頼関係を向上させ、新たなビジネス機会の創出に成功した。