ブリヂストングループは、ステークホルダーの皆様とのコミュニケーションを通じて、当社グループやその取り組みに対する理解を促進すると共に、皆様からの意見や評価、期待などを確認しています。統合報告を起点にステークホルダーの皆様とのエンゲージメントを推進しながら、サステナビリティ課題を優先付け、ビジネスと整合させながら経営戦略に織り込んで実行していくプロセスとも密接に連動させており、図のように2つのプロセスを両輪として回しながら、双方のプロセスの継続的改善を図っています。
主な ステークホルダー |
主な課題/Key topics | 主な対話の活用と方法・機会 | 頻度 |
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全てのステークホルダー |
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■Bridgestone 3.0 Journey Report(統合報告)の発行 | 毎年 |
お客様 |
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■当社活動の認知拡大、共創機会の創出 ■お客様の声を製品・サービスの改善に反映 |
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お客様相談室でのお問い合わせ対応 | 毎日 | ||
お客様の声の分析・データ化及び社内への展開 | 随時 | ||
「Bridgestone Innovation Park」、「Bridgestone Innovation Gallery」でのブリヂストンの歩みやDNA、事業活動、未来に向けた活動のご紹介 | 随時 | ||
Webサイトやソーシャルメディアでの情報発信 | 毎日 | ||
日々の営業・サービス活動(小売店、ディーラー、オンライン取引) | 毎日 | ||
市場調査等による顧客満足度調査 | 随時 | ||
モーターショーなどのイベント、展示会への出展 | 随時 | ||
株主様・投資家様 |
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■対話を重視したIR活動や適時・適切な情報開示 ■経営やIR活動への株主・投資家の視点・ご意見反映 |
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「定時株主総会」の開催 | 毎年 | ||
「コーポレートガバナンス・コードに関するレポート」発行 | 2回/年 | ||
「コーポレート・ガバナンス報告書」発行 | 毎年 | ||
「決算説明会」の開催 | 随時 | ||
中期事業計画(2024-2026)の進捗報告 | 随時 | ||
投資家情報ホームページでの情報開示 | 毎日 | ||
統合報告のフレームワークに基づいた報告 | 毎年 | ||
投資家とのスモールミーティング、個別面談、ESGに関するダイアログ | 随時 | ||
2023年業績総括―中期事業計画(2021-2023)総括含む /2024年事業計画―中期事業計画(2024-2026)= 初年度説明会開催 |
2024年2月 | ||
サステナビリティ関連イベントでの講演 | 随時 | ||
お取引先様 |
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■サステナブル調達の実現に向けた対話と相互理解の促進 ■現場環境の改善に向けた対話と働きかけ ■小規模農家との対話・教育によるキャパシティビルディング、収量収入向上支援 |
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日々の調達活動 | 毎日 | ||
「調達方針説明会」及び持続可能な調達のためのセミナーの開催 | 2回/年 | ||
「グローバルサステナブル調達ポリシー」の展開 | 随時 | ||
従業員 |
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■従業員との相互理解を通したエンゲージメント向上 ■調査結果の客観的な分析と対話に基づく職場環境改善に向けたアクションプランの策定・実施 |
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「行動規範」「グローバル人権方針」「グローバル贈収賄防止ポリシー」の策定・改訂 | 随時 | ||
従業員エンゲージメントサーベイ |
毎年 |
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人事評価制度、キャリア&デベロップメント面談 |
随時 |
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人財マッチング制度の運用(オープンポスティング制度、ジョブマッチング制度) |
随時 |
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The Valuable 500への加盟、女性基幹職登用・外部採用強化 |
随時 |
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労使協議会 |
随時 |
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社内報やイントラネットでの情報発信・共有 |
毎日 |
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経営者と従業員の対話集会 |
随時 |
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「ブリヂストングループアワード」他功績表彰制度 |
アワード:毎年 |
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地域社会、NGO |
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■地域社会に寄り添った課題把握と解決支援および信頼醸成 | |
寄付や社会貢献活動 | 随時 | ||
地域の皆様を対象とした工場見学会 | 随時 | ||
環境、安全啓発活動 | 随時 | ||
地域イベントの主催、協力 | 随時 | ||
災害援助、復興支援 |
随時 | ||
NGOとの対話、連携 |
随時 | ||
官公庁 業界団体 教育機関 |
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■業界標準の策定に向けた推進・支援 ■社会、業界動向を踏まえたポリシー・ガイドラインの改訂 |
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業界団体、委員会、会議への参加 | 随時 | ||
経済団体・業界団体との対話、連携 | 随時 | ||
各国政府担当者との対話 | 随時 | ||
持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)傘下のタイヤ産業プロジェクト(TIP)及び「持続可能な天然ゴムのためのプラットフォーム」(GPSNR)、「ビジネス・フォー・ネーチャー」など、サステナビリティ・環境関連のグローバルイニシアティブへの参画 | 随時 | ||
地域自治体との交流・意見交換 | 随時 | ||
産官学連携のための対話・調整・支援 |
随時 |
マルチステークホルダー方針
当社は、企業理念の「使命」として掲げる「最高の品質で社会に貢献」の下、「2050年サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」をビジョンとして掲げ、その実現に向けて経営を進めています。「使命」の遂行とビジョン実現へのジャーニーの軸とベクトルとして「Bridgestone E8 Commitment」を制定し、株主をはじめとした、従業員・社会・パートナー(取引先)・お客様など、マルチステークホルダーとの適切な協働を通じて価値を創出し、サステナビリティの実現に向けてグループ全体で取り組んでいます。
業界組織との積極的な連携
当社は、タイヤ業界が環境や社会に与える影響を重視し、業界全体が抱える課題への対応レベルを高めていくために知見の構築や業界標準の策定において主導的な役割を果たしています。
当社が加盟する社外団体やその取り組みについてはこちらのページをご覧ください。
対話を重視したIR活動や適時・適切な情報開示
当社は、ビジョン「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」の実現に向け、サステナビリティを経営の中核に据えた中長期事業戦略の実行を進めており、四半期毎の決算説明会等においては、決算だけでなく中期事業計画の進捗を定期的に報告しています。決算説明会等においてはGlobal CEOが自ら登壇しアナリスト・投資家の皆様と直接対話をすることが重要であると考えており、対話を通じて得られたさまざまな示唆を経営戦略やIR 活動に活用することで、当社とアナリスト・投資家の皆様との相互信頼関係を構築できるよう努めています。
2024年3月には、中期事業計画 (2024-2026) を開示すると共に、中期事業計画の発表会を対面・オンラインを併用したハイブリッド形式で開催しました。発表会においてはGlobal CEO に加えGlobal CTO も登壇し、戦略面・技術面の幅広い関心事項について、アナリストの皆様と闊達な意見交換を実施しました。
定期的な決算説明会等のほか、投資家との個別の対話の機会も拡充しています。Global CEO や社外取締役が投資家と直接対話し、得られた示唆や期待についてはグローバル経営チームや取締役会へフィードバックを行い、将来に向けた価値創造に結び付けていくための議論や実際の事業活動に繋げています。
また、当社においては、経営戦略、事業活動、企業文化とサステナビリティの統合を推進するグローバルサステナビリティ戦略統括部門と、アナリスト・投資家の皆様に対する情報開示や対話を推進するIR 部が連携することで、当社のサステナビリティ課題への考え方や、社会・お客様と共に持続的に成長していくための経営戦略について投資家の皆様との対話の機会を深めています。
適時・適切な情報開示の充実に加え、統合報告を通じてサステナビリティとビジネスを両立させる当社独自の価値創造ストーリーについても発信を強化しており、ESG 投資の視点にとどまらず、当社がサステナブルなソリューションカンパニーとして成長していく上での投資家視点での期待について意見交換を行っています。
変化に対応できる「強い」ブリヂストンへ戻し、真の次のステージへ進み、レジリアントな「エクセレント」ブリヂストンを目指すという当社の成長に向けた道筋について、今後も情報発信をさらに強化していきます。
お客様、一般の方とのダイレクトコミュニケーション
お客様相談室では、お問い合わせやご意見といったお客様からいただいた生の声や、インターネット上でのブリヂストンに関する評判を逐次収集・分析し、社内の各役員に情報展開しています。これにより製品やサービスの改善につなげると共に、グループ報などを通じて社員のモチベーション向上を図っています。また、インターネットやデジタルサイネージ上などでのコミュニケーションに動画や画像を多く活用し、ブリヂストンの活動をわかりやすくお客様、一般の方に伝えていくことにも注力しています。
工場見学会の開催
ブリヂストンでは、地域の皆様に開かれた工場を目指し、一般の方々を対象としたWEB公募の工場見学会を定期的に開催しています。各地の工場では、タイヤを生産する様子を実際にご覧いただくと共に、環境への負荷を軽減するための取り組みなどをご紹介しています。今後も、地域の一員としてより良い地域社会の発展に寄与すべく、地域の皆様と積極的にコミュニケーションを図っていきます。