株式会社ブリヂストン(社長 荒川詔四)の化工品技術センターは、環境省が主催する平成22年度「揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compounds/以下、VOC)対策功労者表彰」において、「VOC対策功労者表彰」を受賞しました。環境省では、大気汚染改善のため、固定発生源からのVOC排出量を2000年から2010年までに3割程度削減する事を目標に掲げており、VOC排出抑制対策を率先して行っている事業所または個人・団体の活動を表彰することで、対策の推進を図っております。
化工品技術センターでは、2007年7月に「社内VOC削減プロジェクト」を発足させ、2010年度末までに2000年対比35%のVOCを削減する目標を設定し、技術的代替を中心に削減に取り組んで参りました。今回、特にVOC削減効果が大きい下記2つの取り組みが評価され受賞に至りました。
1.OA部品製造におけるVOC排出量の削減
従来の部品製造に使用していた塗料を、溶剤系から水系に変更した事で、VOC排出量を削減しました。その結果、2009年のVOC排出量を2000年対比で87%削減することに成功しました。
2.産業用粘着製品生産におけるVOC排出量の削減
溶剤系粘着製品を生産している拠点にて、粘着剤として使用していた溶剤を水エマルジョン(*1)へ切り替えた事でVOCの発生を削減しました。その結果、2010年のVOC排出量見込みを2000年対比で約98%削減する事に成功しました。
ブリヂストンは、今後もVOC排出量を考慮した事業活動を推進し、継続的にVOC排出削減を図って参ります。
(*1)水エマルジョンとは、粘着樹脂成分を界面活性剤によって水分散させた粘着剤で、有機溶剤の代わりに水を使用しているため、VOC排出を削減するだけでなく、工場の作業環境・安全性の面でも優れています。
平成22年度「揮発性有機化合物(VOC)対策功労者表彰 受賞の様子
表彰状を授与される当社化工品技術本部長 丸山昭洋 (写真右)
■2006年11月「中期経営に関する基本的な考え方」発表後の主な対外発表の位置付け
2009年以前の対外発表は除いています。
最終目標:タイヤ会社・ゴム会社として「名実共に世界一の地位の確立」を目指す |
経営の基本方針: |
1. 「更に上」を常に目指して、全ての製品・サービスで世界最高を目指す |
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(1)戦略商品群への 積極的なリソース 投入 |
1. タイヤ 戦略商品 |
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2. 環境対応 商品・事業 |
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3. 多角化事業 |
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(2)基礎戦闘力の向上 (材料技術・生産技術) |
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(3)総合的企業活動の強化 |
2010.12.02 平成22年度「揮発性有機化合物(VOC)対策功労者表彰」を受賞
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2. 長期戦略を明確化し、事業領域の統合・拡大を推進する |
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3. 戦略的事業ユニット(SBU)制で真のグローバル企業を目指す |
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4. 「中期経営計画」を核に、全体最適のグループ経営を目指す |
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