株式会社ブリヂストン(社長 荒川詔四)の航空機用ラジアルタイヤが、このたび三菱航空機株式会社が開発を進めている次世代リージョナルジェット機Mitsubishi Regional Jet(以下、MRJ)に装着されることが決定致しました。当該タイヤは、MRJの降着装置システムを担当する住友精密工業株式会社へ納入されます。
当社の航空機用タイヤはこれまで100席以上の大型航空機向けに供給されておりましたが、今回新たに70席?90席クラスのリージョナルジェット機であるMRJにも供給されることで、その事業領域は一層拡大されます。
また、今回MRJに装着される当社の主脚用タイヤは、軽量化と耐久性能向上の両立を実現した最新ラジアル構造(RRR(トリプルアール)= Revolutionarily Reinforced Radial)を採用しております。RRRの特徴とそのメリット、並びにRRRが装着されている主な航空機は以下の通りです。
<RRRの特徴とそのメリット>
1. |
省燃費・経済性の向上 |
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1) |
高弾性・高強力繊維を用いた新ベルト構造を採用し、タイヤを軽量化することで省燃費と環境負荷低減に貢献する。
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2) |
新ベルト構造採用により耐摩耗性が向上し、タイヤ交換までの着陸回数が増加するため、経済性が向上する。
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2. |
高い安全性
耐久性能に優れた新ベルト構造の採用により、従来構造に比べより一層高い安全性を確保している。
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<RRRが装着されている主な航空機>
1. |
就航済の航空機 |
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1) |
エアバス社 A380 |
(2007年10月より就航) |
2) |
ANA運航 ボーイング社777-300ER
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(2008年10月より就航)
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2. |
今後就航予定の航空機 |
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1) |
ボーイング社 787 |
2) |
エアバス社 A350 XWB |
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当社は、RRRをはじめとする航空機用ラジアルタイヤのさらなる納入拡大に努め、今まで以上にお客様に貢献できるよう尽力して参ります。
参考Webサイト
https://www.bridgestone.co.jp/business/tire/aircrafttire/index.html
■2006年11月「中期経営に関する基本的な考え方」発表後の主な対外発表の位置付け
2008年以前の対外発表は除いています。
最終目標:タイヤ会社・ゴム会社として「名実共に世界一の地位の確立」を目指す |
経営の基本方針: |
1. 「更に上」を常に目指して、全ての製品・サービスで世界最高を目指す |
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(1)戦略商品群への 積極的なリソース 投入 |
1. タイヤ 戦略商品 |
2010.01.12 航空機用ラジアルタイヤをMRJに供給
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2. 環境対応 商品・事業 |
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3. 多角化事業 |
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(2)基礎戦闘力の向上 (材料技術・生産技術) |
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(3)総合的企業活動の強化 |
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2. 長期戦略を明確化し、事業領域の統合・拡大を推進する |
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3. 戦略的事業ユニット(SBU)制で真のグローバル企業を目指す |
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4. 「中期経営計画」を核に、全体最適のグループ経営を目指す |
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