会社情報

ニュースリリース

インドネシアで世界アグロフォレストリーセンターとの共同プロジェクトに合意-小規模農家へのゴムの木栽培指導を通じた地域社会への貢献-

2010年7月7日
No.105
 株式会社ブリヂストン(社長 荒川詔四)は、熱帯農業の研究を通じ小規模農家への支援を行う世界アグロフォレストリーセンター(the World Agroforestry Centre)とインドネシアで共同プロジェクトを推進することに合意し、4月29日にボゴール(ジャカルタから南に約50km)にある同センター東南アジア支部にて200万円の寄付を含む合意書を締結しました。共同プロジェクトでは、当社子会社が保有するスマトラ島のゴム農園を通じて、小規模農家に対してゴムの木の栽培指導を行って参ります。また、将来的には安定的な地域農業の実現に向けた研究を行うことについても同センターと検討していく予定です。
 当社は同センターとの共同プロジェクトを通じて、インドネシアでの天然ゴム農業の発展に貢献して参ります。詳細は下記のとおりです。

1.世界アグロフォレストリーセンターとは
世界アグロフォレストリーセンター(正式名称:the International Centre for Research in Agroforestry (ICRAF[イクラフ]))は、CGIAR(国際農業研究協議グループ、Consultative Group on International Agricultural Researchの通称)に属する15の研究機関の一つで、本部はケニアの首都ナイロビにあり、アフリカ、東南アジア、南アメリカで熱帯農業に関する研究を通じ小規模農業の支援を行っている国際機関です。
同センターは、「ジャングルラバー」と呼ばれるジャングル状態の中に生育しているゴムの木から採取された天然ゴムの効率的な生産、他の樹木や作物との適切な栽培の組合せについて研究を重ねていますが、当社グループはこうした活動に賛同し、共同プロジェクトの推進に合意したものです。

2.共同プロジェクト合意の背景 -地域社会への貢献-
1)小規模農家の経済的安定
当社グループはインドネシアでは、スマトラ島とカリマンタン島の2ヶ所に天然ゴム農園(敷地面積:合計約24,000ヘクタール)を保有しています。一方で、インドネシア国内では、多くの天然ゴムが2ヘクタール以下の敷地面積しか持たない小規模農家によって生産されています。当社グループは、小規模農家の支援を通じて天然ゴムの収量増を図り、その経済的安定と地域社会の発展に貢献していきます。

2)品質改善
当社グループは、小規模農家に向けた教育訓練活動を行うことで、ジャングルラバーの品質改善を図ります。また、将来的には、次のステップとしてゴムの木の育成や病害などの科学的分析を通じ、より安定的な栽培に向けた支援を行うことについても同センターと検討していく予定です。

3)生物多様性
当社グループは、同センターが提唱する農家の経済的安定と 生物多様性を両立させるという考え方に基づき、小規模農家が他の様々な樹木や作物と混在した状態でゴムの木を生育するための栽培指導をすることで、生物多様性の保護にもつながることを期待しています。

3.ブリヂストンのインドネシアでのゴム農園事業
1)スマトラ
A. 社名:P. T. Bridgestone Sumatra Rubber Estate
(ピーティー・ブリヂストン・スマトラ・ラバー・エステート)
B. 所在地:北スマトラ州 スルバラワン市
C. 設立年月:2005年8月
D. 出資比率:株式会社ブリヂストン95%
E. 代表者:フィリップ・ヒックリング
F. 生産品目:天然ゴム
G. 敷地面積:約1万8千ヘクタール
H. 従業員数:約6,000名(2010年4月末)

2)カリマンタン
A. 社名:P. T. Bridgestone Kalimantan Plantation
(ピーティー・ブリヂストン・カリマンタン・プランテーション)
B. 所在地:南カリマンタン州 タナラウット県
C. 設立年月:1999年11月
D. 出資比率:株式会社ブリヂストン99%
E. 代表者:アスワンシャー・ノールディン
F. 生産品目:天然ゴム
G. 敷地面積:約6千ヘクタール
H. 従業員数:約800名(2010年4月末)

合意書締結の様子、左から当社執行役員 中央研究所担当 横山 英樹、世界アグロフォレストリーセンター 東南アジア支部 アクティング リージョナル コーディネーター レトノ ユタイラ氏、当社執行役員 総務・コーポレートコミュニケーション担当 江藤 尚美

■2006年11月「中期経営に関する基本的な考え方」発表後の主な対外発表の位置付け
2009年以前の対外発表は除いています。
最終目標:タイヤ会社・ゴム会社として「名実共に世界一の地位の確立」を目指す

経営の基本方針:
1. 「更に上」を常に目指して、全ての製品・サービスで世界最高を目指す
基本戦略
(発表年 月 日)       主な対外発表
(1)戦略商品群への
積極的なリソース
投入
1. タイヤ
戦略商品
2. 環境対応
商品・事業
3. 多角化事業  
(2)基礎戦闘力の向上
(材料技術・生産技術)
 
(3)総合的企業活動の強化
2010.07.07  インドネシアで世界アグロフォレストリーセンターとの共同プロジェクトに合意
2. 長期戦略を明確化し、事業領域の統合・拡大を推進する
 
3. 戦略的事業ユニット(SBU)制で真のグローバル企業を目指す
 
4. 「中期経営計画」を核に、全体最適のグループ経営を目指す
 
本件に関するお問い合わせ先
<報道関係>広報第1課   TEL:03-3563-6811
<お客様>お客様相談室   TEL:0120-39-2936
以上