1981~1987年
第7章 米国での現地生産開始、多角化の進展
- 第1節 創立50周年と世界メジャーへの第一歩
- 第2節 ファイアストン社・ナッシュビル工場買収
- 第3節 CI実施と社名変更
- 第4節 経営トップ新体制に
- 第5節 新たな市販用タイヤ市場への対応
- 第6節 タイヤ事業の国際化の進展
- 第7節 タイヤ開発技術の革新
- 第8節 多角化事業の推進
- 第9節 新たなる経営目標の明示
第7節 タイヤ開発技術の革新
タイヤ開発技術の進化
1973年と1979年の2度にわたる石油危機を機に、自動車メーカーは、PSタイヤには転がり抵抗を低減できる技術を、TBタイヤには、転がり抵抗に加え、耐久、摩耗・偏摩耗性能、安全性の向上や騒音低減技術の向上を求めていました。
これらの課題に応えるため、1984年にPSRに関する新形状設計理論「RCOT」(Rolling Contour Optimization Theory:走行時最適形状理論)、1987年にはTBRに関する新形状設計理論「TCOT」(Tension Control Optimization Theory:張力制御最適理論)が生まれました。「RCOT」「TCOT」は日本国内だけでなく、米国アクロンのタイヤ学会でも発表され、反響を呼びました。この発表により、当社が世界第一級の技術を持っていることを世界に印象付けることができました。