2006~2007年3月
第11章 グループ・グローバル経営の更なる推進で、タイヤ会社・ゴム会社として『名実ともに世界一の地位の確立』を目指して
第3節 財団法人 石橋財団50周年事業への協賛
2006年は、創業者石橋正二郎が発意し、私財を投じて設立した石橋財団の創設50周年にもあたりました。
創業者が絵画を収集し始めた端緒は、坂本繁二郎の依頼により、散逸を防ぐ目的で郷土の天才画家、青木繁の作品を収集しはじめたことにありました。後に「石橋コレクション」と呼ばれるようになりましたが、コレクションが充実するにつれ、石橋正二郎は「美術品は個人が秘蔵、死蔵すべきではない、むしろ進んで公開し、荒廃した世相に希望と潤いを与えるべきである」と考えるようになりました。
そして、1952年、当社の本社ビル2階にブリヂストン美術館を開館しました。この美術館を永久の事業として育成発展させていくため、1956年に当社とは別法人の財団法人「石橋財団」を設立し、石橋コレクションを財団に寄贈しました。
現在、石橋財団は、ブリヂストン美術館と、当社創立25周年を記念して久留米市に開館した石橋美術館の管理・運営にあたっています。
また、石橋財団は「世の人々の楽しみと幸福の為に」を経営理念とし、美術館活動のほかに寄付助成活動をもう一つの柱としています。同活動では、教育、文化、芸術の3つの分野でさまざまな支援を行ってきました。