タイヤにゴムが使われている理由
タイヤの変遷
今ではタイヤにゴムが使われるのは一般的ですが、かつては木材や金属を用いた車輪が主流でした。
タイヤの進歩、機能の向上において、ゴムは非常に重要な役割を果たしてきました。
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初期のタイヤ
木材、金属などを用いた車輪が主流
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1800年代中盤
ゴムを用いたソリッドタイヤ(空気の入っていないタイヤ)が生まれる
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1800年代後半
空気入りタイヤが普及し始める
タイヤにゴムが欠かせない理由
金属や木材にはない、ゴムの優れた性質が、タイヤの働きにとって欠かせません。
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1.伸縮性がある
路面の凹凸によって発生する衝撃を吸収し、乗り心地を良くしたり、車そのものへの衝撃をやわらげる役割を果たすうえで、ゴムの伸縮性は非常に重要です。
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2.空気や⽔を通しにくい
タイヤの中にしっかりと空気を保持し、雨や雪にも耐えるためには、空気や水を通しにくいゴムが適しています。
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3.摩擦が⼤きくすべりにくい
車のエンジンやブレーキのパワーを速やかに路面に伝え、進んだり止まったりするためには、路面と接するタイヤの摩擦が大きく、すべりにくいことが非常に重要です。
こぼれ話
靴の底も同じ
タイヤと靴底には、実は共通点があります。
革の靴底
クッション性が低い、雨の日にすべる、走りにくい
ゴムの靴底
クッション性が高い、雨の日にすべりにくい、走りやすい