タイヤの一生
タイヤがどのようにして生まれ、作られ、使われているのか、とあるタイヤの一生をご紹介します。
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栽培
タイヤの主な材料のゴム。
インドネシアやタイにある農園でゴムの木を育てています。これがゴムの木の種です。
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採取
種を植えてから4年後、大きくなったゴムの木の皮に傷をつけて、木から出てくる白い液体(ラテックス)をとります。
削り取る幅は、たったの2mmで、職人の技が必要です。 -
加工
木から出た白い液体(ラテックス)を自然乾燥させてから、固めます。その後、細かくカットしながらごみを取り除き、きれいに加工することで天然ゴムが完成します。このときのゴムはまだ白い状態です。
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出荷
できあがった天然ゴムを、日本をはじめ、世界のさまざまな国のタイヤ工場に出荷します。
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精練
天然ゴムに、合成ゴムやカーボンブラック、硫黄など、ゴムを強くする材料を混ぜて、よく練ります。
これによってゴムは黒くなります。 -
押出・裁断
練ったゴムを、路面と接するトレッドの形に押し出し、タイヤ1本分の長さに裁断します。
※他にもこの工程では、スチールベルト、ビードなどのタイヤの部品を作ります。 -
成型
部品を組み合わせてタイヤの形を作っていきます。できあがったものを「生タイヤ」と呼びます。
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加硫
生タイヤを金属の型に入れて、熱と圧力を加えてタイヤの溝を作るとともに、頑丈に仕上げます。
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検査
表面を仕上げ、バランスや均一性が正常か、異物混入がないかなどを検査します。
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発送
検査に合格したタイヤは各地の倉庫に配送された後、営業所や販売店に届けられます。