ブリヂストン、SBT認定を取得
バリューチェーン全体の取り組みにより、カーボンニュートラルなモビリティ社会の実現を支える
2023年02月02日
株式会社ブリヂストンは、2030年に向けて設定したCO2削減目標※1について、「Science Based Targets(SBT)イニシアチブ」※2よりSBT認定を取得しました。
SBTとは、パリ協定※3が求める水準と整合した、5~10年先を目標年として企業が設定する温室効果ガス排出削減目標のことです。ブリヂストンは、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」※4で掲げる「Energyカーボンニュートラルなモビリティ社会の実現を支えること」「Ecology持続可能なタイヤとソリューションの普及を通じ、より良い地球環境を将来世代に引き継ぐこと」「Economyモビリティとオペレーションの経済価値を最大化すること」にコミットしており、従業員・社会・パートナー・お客様とともに持続可能な社会を支えていきます。
今回SBTイニシアチブから認定を受けたのは、2030年に向けた中期のCO2削減目標(Scope1、2及びScope3)になります。ブリヂストンは気候変動への対応の重要性と緊急性に正面から向き合い、カーボンニュートラル化に向けて、「CO2排出量の最小化」と「CO2削減貢献の拡大」の両輪で活動を推進しています。自社の生産活動におけるエネルギー効率の継続的改善や再生可能エネルギーの導入を推進するとともに、原材料調達、流通、お客様の使用時、再利用・リサイクルなど商品のライフサイクル、バリューチェーン全体でCO2削減を進めています。また、当社は気候変動に対して優れた取り組みを行っている企業として、7年連続でCDP※5のA-ランク以上の評価を得ています。
ブリヂストンは、サステナビリティを経営の中核に据え、ビジョン「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」の下、「断トツ商品」を「創って売る」「使う」「戻す」といった、バリューチェーン全体でカーボンニュートラル化、サーキュラーエコノミーの実現への取り組みと、ビジネスモデルを連動させる「サステナビリティビジネス構想」の実現に向けた取り組みを加速しています。
今後も、「Bridgestone E8 Commitment」を進むべき方向を示すベクトルとして、サステナビリティとビジネスの成長を両立し、従業員、社会、パートナー、お客様といった様々なステークホルダーと共に価値を創出することで、未来に対する責任を果たし、持続可能な社会を支えることにコミットしていきます。
具体的な活動事例は以下の通りです。
「CO2排出量の最小化」
▶︎グリーン&スマート工場化の推進
「2030年長期戦略アスピレーション(実現したい姿)」※6にて、グリーン&スマート工場化を推進し、再生可能エネルギー(電力)比率を2023年に50%以上、2030年までに100%達成へ挑戦することを2022年8月に発表しました。これまでに、欧州グループ会社の全拠点、日本の4工場(彦根、下関、鳥栖、北九州)、中国の2工場(天津、無錫)で使用するすべての購入電力を再生可能エネルギーに切り替えるとともに、欧米・タイの工場で太陽光発電による電力供給を始めています。
「CO2削減貢献の拡大」
▶︎革新的なタイヤ基盤技術「ENLITEN®」を搭載したEV向けタイヤ
「EV時代の新たなプレミアム」として位置付ける、環境性能と運動性能を両立する革新的なタイヤ基盤技術「ENLITEN」(エンライトン)を搭載したタイヤの提供を拡大しています。タイヤ転がり抵抗の低減によりEVの航続距離の延長と電費を改善するとともに、軽量化、耐摩耗性能の向上による省資源化などEVに求められる性能のカスタマイズを実現します。お客様の安心・安全な運転を支えると共に、CO2削減・資源生産性向上などサステナビリティへも大きく貢献します。
▶︎モビリティソリューションの拡充
デジタルを活用した車両運行予測、タイヤ摩耗予測により、車両のダウンタイムを削減するとともに、効率的なタイヤ交換・メンテナンスサービスを幅広いお客様に提供していきます。お客様の安心・安全な運行をサポートするとともに、生産性、経済価値の最大化を支えることで、お客様が「使う」段階でのCO2削減に貢献するソリューションの開発・拡充を進めています。
▶︎サプライヤーエンゲージメント強化
ブリヂストンは、カーボンニュートラルの実現に向けて2021年に「グローバルサステナブル調達ポリシー」を改訂し、ブリヂストンの方針や活動を十分にご理解頂くため、事業活動を行う様々な地域でサプライヤー向けの「調達方針説明会」を開催しています。引き続き、サプライチェーン上流のCO2削減に向けてお取引先様と協働を進めていきます。
詳細は「Bridgestone 3.0 Journey Report(統合報告2022)」、ならびに企業ウェブサイト「サステナビリティ」のページをご覧下さい。※7
- ※1SBT認定を受けた中期のCO2削減目標
https://www.bridgestone.co.jp/csr/environment/reduce_co2/operations/index.html - ※2「Science Based Target イニシアチブ(SBTi)」
パリ協定目標達成に向け、企業に対して科学的知見と整合した温室効果ガスの排出量削減目標を設定することを推進している国際的なイニシアチブ。CDP(企業・都市の環境情報の調査・開示に取り組む国際的なNGO)、WWF(世界自然保護基金)、WRI(世界資源研究所)、UNGC(国連グローバル・コンパクト)による共同運営。 - ※3パリ協定
2020年以降の地球温暖化対策の国際的な枠組み。世界の平均気温上昇を産業革命前と比較して2℃より充分低く抑え、さらに1.5℃に抑える努力を追求することを目的とするもの。(WWFジャパンのウェブサイトを参照) - ※4「Bridgestone E8 Commitment(ブリヂストンイーエイトコミットメント)」
ブリヂストングループは、「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」というビジョンの実現に向けて、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」を制定しました。これを未来からの信任を得ながら経営を進める軸とし、ブリヂストンらしい「E」で始まる8つの価値(Energy、Ecology、Efficiency、Extension、Economy、Emotion、Ease、Empowerment)を、ブリヂストンらしい目的と手段で、従業員・社会・パートナー・お客様と共に創出し、持続可能な社会を支えることにコミットしていきます。
https://www.bridgestone.co.jp/corporate/news/2022030101.html - ※5企業・都市の環境情報の調査・開示に取り組む国際的なNGOで、機関投資家や企業・団体の要請に基づき、気候変動や温室効果ガス排出、水資源保護等に関する情報開示を求め、調査・評価を実施しています。
- ※62030年 長期戦略アスピレーション(実現したい姿)- Bridgestone 3.0 Journey -
レジリアントな"エクセレント"ブリヂストンへの道筋
https://www.bridgestone.co.jp/ir/library/strategy/pdf/JPN_lsa20220831.pdf - ※7Bridgestone 3.0 Journey Report(統合報告2022)
https://www.bridgestone.co.jp/ir/library/integrated_report/index.html
企業ウェブサイト「サステナビリティ」ページ
https://www.bridgestone.co.jp/csr/index.html
本件に関するお問い合わせ先
<報道関係> パブリックリレーション統括部門 グローバル広報企画部 TEL:03-6836-3333
<お客様> お客様相談室 TEL:0120-39-2936
以上