ブリヂストン、中期事業計画を策定
ヒト・モノの移動と動きを支え、社会価値と顧客価値を創出、競争優位の獲得へ
2021年02月16日
株式会社ブリヂストンは、2021年から2023年の3年間を実行期間とする新たな中期事業計画を策定しました。
当社グループは、「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」というビジョンを掲げ、その実現のために中長期事業戦略を推進しています。中期事業計画では、この中長期事業戦略を軸として、ヒト・モノの移動と動きを支え、社会価値と顧客価値を創出し、競争優位を獲得していくための具体的な目標やアクションを明確にしています。2030年を視野に、「攻めと挑戦」の姿勢で中期事業計画を断行し、サステナブルなソリューションカンパニーへの進化に向け、様々な環境変化に適応できる「強いブリヂストン」へと変革していきます。
中期事業計画の概要は以下の通りです。
1.数値目標
2020年(通期実績) |
2023年(目標) |
|
売上収益 ソリューション売上比率 |
29,945億円 16% |
33,000億円レベル 20%レベル |
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調整後営業利益 利益率 |
2,229億円 7.4% |
4,500億円レベル 13%レベル |
親会社の所有者に帰属する当期利益 |
-233億円 |
2,900億円レベル |
ROIC |
5.5% |
10%レベル |
ROE |
-1.0% |
12%レベル |
- (1) サステナビリティを中核に、コア事業・成長事業・探索事業からなる事業ポートフォリオで経営を推進。これら事業領域に、7,000億円レベルの戦略リソース投入
2.事業ポートフォリオと主要施策
・コア事業(タイヤ事業) |
- |
経費構造改革、事業再編、生産拠点再編、リソース再配分、プレミアムビジネス戦略強化による稼ぐ力の再構築 |
・成長事業(ソリューション事業) |
- |
タイヤセントリックソリューション、モビリティソリューションなどのソリューション事業の拡大とグローバル展開 |
・探索事業(新領域) |
- |
リサイクル事業、ソフトロボティクス事業など、当社のコアコンピタンスを活かせる事業領域で将来的な事業化を目指した体制整備をスタート |
- (2) コア事業、成長事業において、地域・事業特性・モビリティの成熟度に合わせ、4つのカテゴリーを設定し、各事業の位置づけや当社グループ経営において果たすべき役割、リソース配分方針を明確化
カテゴリー | 対象事業 | 位置づけ/役割 | リソース配分/利益貢献 |
---|---|---|---|
1 "MAIN" | 北米タイヤ・ソリューション事業 鉱山タイヤ・ソリューション事業 日本タイヤ・ソリューション事業 |
強いコア事業をベースにソリューション事業拡大、価値の増幅を加速 | リソース:積極投入 利益:最大化 |
2 "NEXT" | 中国乗用車用タイヤ事業 南米、インド乗用車用、アジアパシフィック、中近東タイヤ事業 |
グローバル貢献スタート | リソース:段階的投入 利益:基盤構築 |
3 "STRATEGIC" | 欧州タイヤ・ソリューション事業 航空タイヤ・ソリューション事業 |
グローバルへの戦略シナジー・貢献体制構築 | リソース:限定投入 利益:基盤構築(黒字定着) |
4 "DEVELOPING" | 中国トラック・バス用タイヤ事業 インドトラック・バス用タイヤ事業 ロシア、アフリカタイヤ事業 |
黒字化定着へ | リソース:ミニマム投入 利益:基盤構築(赤字脱却) |
- (3) カーボンニュートラル社会の実現、サーキュラーエコノミーに貢献する、サステナビリティビジネスモデル構築※に向けた取り組みを加速
取り組み | ~2030年(目標) | ~2050年(目標) |
環境中期目標「マイルストン2030」達成へ向けCO2削減推進 ‐ CO2排出量削減 ‐ CO2排出量削減への貢献 |
- CO2排出量50%削減(2011年対比) - CO2排出量の5倍以上のCO2削減貢献 |
- カーボンニュートラル化 |
ライフサイクル・バリューチェーン全体でサーキュラーエコノミーへ貢献 ‐ マテリアルサーキュラリティー向上 ‐ 資源・タイヤ価値最大活用 |
- 再生資源/再生可能資源に由来する原材料比率40% | - 100%サステナブルマテリアル化 |
中期事業計画の1年目である2021年は、1931年の創業、1988年のファイアストン買収を契機とした第二の創業に続く、サステナブルなソリューションカンパニーへの進化に向けた「第三の創業」の2年目であり、同時に、当社創立90周年を迎える節目の年となります。90周年のその先へ、当社グループは、引き続きサステナビリティを経営の中核に据え、タイヤ事業の強みを活かした当社独自のソリューション事業、そして新たに加える探索事業を通じて、社会価値の創造と顧客価値の創造を両立させ、競争優位を獲得することで、社会・お客様と共に持続可能な会社へ成長してまいります。
中期事業計画の詳細については、当社企業サイトに掲載するプレゼンテーション資料をご参照下さい。
- ※ 2020年12月22日発信ニュースリリース: ブリヂストン、サステナビリティビジネス構想を発表
本件に関するお問い合わせ先
<報道関係> 広報第1課 TEL:03-6836-3333
<お客様> お客様相談室 TEL:0120-39-2936
以上