フランス・ベチューン工場の閉鎖に向けた協議を開始
2020年09月16日
<参考資料>
この資料は、当社の欧州グループ会社であるブリヂストン ヨーロッパ エヌヴィー エスエー発表文(9月16日ベルギー王国ブリュッセル)の内容を参考として日本語にて提供しているものです。情報の内容は、すべてオリジナル英文の意味するところが優先されます。あらかじめご了承下さい。
株式会社ブリヂストンの欧州グループ会社であるブリヂストン フランス エスエーエスは、2020年9月16日(現地時間)、同社が保有するベチューン工場の閉鎖に向けて関係者と協議を開始しました。ベチューン工場は、1961年に操業を開始した乗用車用タイヤ工場です。
当社グループは、中長期事業戦略の実行に向けて、「コア事業」であるタイヤ・ゴム事業と、「成長事業」であるソリューション事業による当社独自のビジネスモデルを構築していきます。タイヤ・ゴム事業においては、生産拠点の最適化を含めた経費・コスト構造改革とともに、プレミアムビジネス戦略強化等を進めて「稼ぐ力の再構築」を図っており、本件は欧州グループ会社におけるその取り組みの一環です。
近年、欧州の乗用車用タイヤ市場では業界の収益構造が悪化傾向にあり、加えて需要が伸び悩む低インチタイヤ※1の供給能力が過剰気味になるなど競争環境は厳しさを増しています。一方、高インチタイヤ※2の需要は堅調に推移しているため、欧州グループ会社は、プレミアムビジネス戦略として、高インチタイヤの販売強化を進めつつ、低インチタイヤの供給能力を見直して生産性の改善を図るなどの改革に取り組んでいます。ベチューン工場は低インチタイヤを主に生産しており、製造設備などの制約から高インチタイヤへの生産シフトは困難な状況です。こうした状況を踏まえ、ベチューン工場の操業継続のためにあらゆる可能性を検討しましたが、競争力を維持しながら同工場の操業を継続することは難しいと判断しました。
今後、ベチューン工場閉鎖に向けて関係者と丁寧に協議するとともに、工場閉鎖により影響を受ける863名の従業員とその家族、地域社会への影響が最小限に留まるよう真摯な対話を継続します。
当社グループは、事業環境の変化に応じたポートフォリオの最適化や戦略的なリソース配分を通じ、将来にわたって持続的に社会価値・顧客価値を提供し続けるソリューションカンパニーへ進化していきます。
なお、本件が当期の連結業績に与える影響については、算出可能になり次第、改めて開示します。
1. | 所在地 | : | フランス共和国 オー・ド・フランス地域圏 パ・ド・カレー県 |
2 | 工場長 | : | Philippe Burnage(フィリップ・バーナッジ) |
3 | 生産品目 | : | 乗用車用タイヤ |
4 | 操業開始 | : | 1961年 |
5 | 従業員数 | : | 863名(2020年9月16日時点) |
6 | 生産能力 | : | 約17,000本/日 |
- ※1 タイヤ内径(装着されているホイールのサイズ)が18インチ未満のタイヤ。主に一般的な乗用車などに装着されます。
- ※2 タイヤ内径が18インチ以上のタイヤ。SUV(スポーツ用多目的車)やスポーツカーなどに装着されます。
本件に関するお問い合わせ先
<報道関係> 広報第1課 TEL:03-6836-3333
<お客様> お客様相談室 TEL:0120-39-2936
以上