再生カーボンブラックを原材料に用いたタイヤを商用化
2020年までに廃タイヤ約200万本をリサイクル
2019年11月21日
株式会社ブリヂストンの米国子会社であるブリヂストン アメリカス・インク(以下、BSAM)は、タイヤの原材料の一つであるカーボンブラックを、廃タイヤを熱分解して回収した再生カーボンブラック(以下、RCB)で代替し、これを用いたタイヤを商用化し、米国市場で販売しています。
RCBとは、廃タイヤの熱分解により製造されるリサイクルカーボンブラックのことで、米国で販売中の一部のタイヤには、BSAMと提携関係にある、デルタ エナジー グループ・エルエルシー社製のRCBが使用されています。同社のRCBは、新品のカーボンブラックと同等の性能を有しながら、新品対比で製造時のCO2排出量を約81%削減することができます。
BSAMでは今後も、RCBの使用を拡大し、2020年までに乗用車用の廃タイヤ約200万本分に相当する約6,800トンのRCBを使用する計画です。これにより、新品のカーボンブラックを使用した場合に比べて、約10,900トンのCO2排出量の削減に貢献します。
当社グループは、グローバルCSR体系である「Our Way to Serve」に基づき、持続可能な社会を実現するための取り組みを推進しています。RCBを用いたタイヤの販売も、2050年を見据えた環境長期目標である「100%サステナブルマテリアル化※1」、「グローバル目標※2への貢献(CO2排出量50%以上削減)」の達成に向けた取り組みの一環であり、また、循環型経済(サーキュラー・エコノミー)の実現に貢献するための施策の一つです。当社グループはこれからも、お客様やビジネスパートナー、そして社会とひとつになって、持続可能な社会の実現を目指し、誠実に取り組んでまいります。
- ※1 当社グループでは「継続的に利用可能な資源から得られ、事業として長期的に成立し、原材料調達から廃棄に至るライフサイクル全体で環境・社会面への影響が小さい原材料」をサステナブルマテリアルと位置付けています。
- ※2 2008年7月に行われたG8北海道洞爺湖サミットにおいて、2050年までに世界全体世界全体の温室効果ガス排出量を少なくとも50%削減するとG8が合意し、同年にエネルギー安全保障と気候変動に関する主要経済国会合(先進国+中国、インドなどの新興国)で共有された目標をグローバル目標としています。
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