ニュースリリース

日経アーキテクチュア日経ホームビルダー建材設備大賞において 3社共同開発の「サイホン排水システム」が「大賞」を受賞

2016年03月03日

株式会社ブリヂストンは、野村不動産㈱と㈱長谷工コーポレーションと共同で開発した、建物の水廻り設備設置の自由度向上に貢献する排水システム「サイホン排水システム」について、日経アーキテクチュア日経ホームビルダーが主催する「建材設備大賞」において最も評価の高い「大賞」を受賞しました。

3月2日に行われた授賞式の様子
当社 常務執行役員 望月 基

「建材設備大賞」は日経アーキテクチュアと日経ホームビルダーが主催する、優れた建材・設備を表彰するものです。省エネ性能の高い製品や安全・安心に貢献する製品など、都市や建築・住宅の未来を切り開く優れた建材・設備を表彰することで、技術や産業の発展に寄与し、社会に貢献することを目的としています。

今回の受賞対象である「サイホン排水システム」は、従来より小口径の排水管を使用し、1つ下の階で排水立て管(建物の各階を縦に貫通して下水に通じる排水管)に合流させることでサイホン力(水が落ちることで発生する引く力)を利用して排水する新しいシステムです。建築物全体に与えるイノベーション性の高さが評価され、「大賞」受賞となりました。

排水管に勾配をつけることで水流を発生させる従来の重力式排水には、勾配を確保するために一定の床下空間が必要、排水立て管から水廻り設備の距離を大きくとれない、といった制限がありましたが、「サイホン排水システム」を採用することでそれらを軽減することができます。主に以下のメリットが期待できます。

<期待できるメリット>
・室内レイアウトの自由度向上
サイホン力による高い排水性により、排水立て管から離れて水廻り設備を設置することが可能となり、室内レイアウトの自由度向上が期待できます。
・室内空間の拡大
無勾配化と小口径の排水管を使用することで床下空間を省スペース化でき、室内空間の拡大が期待できます。
・排水管の詰まり軽減
サイホン力による高い排水性によって自掃能力が高まり、管内の詰まりの軽減が期待できます。
・メンテナンス・更新性の向上
排水立て管から水廻り設備の距離をとることが可能となるため、集合住宅などでは、排水立て管を共有部に設置することが可能となり、メンテナンス・更新作業が行いやすくなります。

<従来の排水システムと「サイホン排水システム」の違い>

当社は今後も高度な高分子技術を活かし、お客様のご要望にお応えする商品・サービスをご提案していくことで、「人と暮らしを支える」ことに貢献していきます。

参考 : 2015年5月22日リリース 『これまでの排水の常識が変わる「サイホン排水システム」を3社共同開発』
https://www.bridgestone.co.jp/corporate/news/2015052201.html

本件に関するお問い合わせ先

<報道関係> 広報第2課  TEL:03-6836-3333
<お客様>   お客様相談室 TEL:0120-39-2936

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