ニュースリリース

低層の建物向け免震ゴム 「X3Rシリーズ」発売

2015年09月18日
No.77

 株式会社ブリヂストンは、低層の建物(3~5階建て)向けの免震ゴム「高減衰ゴム系積層ゴムX3R」を開発し、9月より販売を開始します。サイズラインアップは、ゴム外径については直径600mm、700 mm、800 mmの3種類、ゴム厚さについては160 mm(HMシリーズ)、200 mm(HNシリーズ)の2種類です。

 免震ゴムは建物の各柱の下に設置することで建物全体を支え、地震の際に揺れのエネル ギーを吸収する役割を担っています。免震ゴムがその役割を果たすためには、免震ゴムにかかる各柱からの荷重がある程度必要とされています。そのため、一般的に建物が軽く、各柱からの荷重が小さい傾向にある低層の建物には、従来の免震ゴムを採用することが困難でした。しかし、病院や介護施設といった医療、福祉用建築物は、その約20%が3~5階建ての建物となっています。そこで、当社はこうした社会インフラの安全に貢献するため、低層の建物向けとして今回の新商品「高減衰ゴム系積層ゴムX3R」を開発しました。

【商品の特徴】

  1. 1.超低弾性高減衰ゴムの採用
    ・当社の高減衰ゴムとしては最も低い弾性を有するゴム素材を開発し、採用
     (当社の高減衰ゴム系積層ゴムX6R対比、約2倍の柔らかさ)
  2. 2.低層の建物向けの設計
    ・免震ゴムの積層構造を低層の建物向けに設計
    ・必要な強度を維持しつつ取付け部(フランジ)をコンパクト化
従来の丸型フランジ(X6R)に比べて取付け部(フランジ)の面積・形状をコンパクト化
低層建物向け製品形状

 免震構法は、建物と地盤の間に免震ゴムやダンパーなどの免震装置を設置し、地震の早くて強い揺れを、ゆっくり大きな動きに変えると共に地震のエネルギーを吸収して建物に力を伝えにくくする構法です。近年、急速に普及が進み、2011年の東北地方太平洋沖地震においてもその効果が確認されております。当社は1983年に日本初の免震建物に免震ゴムを提供して以来、国内のみならず海外を含め5万基以上を出荷し、国内トップの実績(当社調べ)を誇っています。

※ 着工数ベース。2013年「建築着工統計調査」より算出。

免震ゴムに関する詳しいご紹介 : めんしんチャンネル http://www.menshin-channel.com/

本件に関するお問い合わせ先

<報道関係> 広報第2課  TEL:03-6836-3333
<お客様>  お客様相談室 TEL:0120-39-2936

以上