ニュースリリース

中期経営計画2011

2011年10月21日
No.158
 株式会社ブリヂストン(社長 荒川詔四)は、この度、「中期経営計画2011」(以下MTP2011)を策定致しました。概要は以下の通りです。

1.MTP2011の位置付け
MTP2011は、対象年度を2012年から2016年までの5年間とし、昨年の中計策定時点からの事業環境の変化を反映し、今回必要と考える戦略・施策を追加・更新することで新たに策定した計画です。

2.MTP2011概要
(1)「2012年 ROA6%到達」に向けて
戦略商品拡大・販売ミックス良化、合理化努力の最大化、徹底した資産のスリム化の各カテゴリーに含まれる個別施策を「Lean(無駄のない) & Strategic(戦略的な)」の方針の下、確実かつタイムリーに推進することにより、2012年にROA6%に到達する計画です。また、2013年以降も「更に上」を目標に着実にROAを改善する計画です。

(2)「更に上」を目指した取り組み
2013年以降も「更に上」を目指すための「土俵を変える」取り組みを進めてまいります。「土俵を変える」取り組みとは、当社グループのあらゆるリソースを駆使して他社に対して大きな優位性を確保する戦略です。その具体例な施策は以下の通りです。
ア.タイヤ戦略商品・事業の拡充
・ 乗用車用タイヤ(ランフラットタイヤ(※)、超高性能タイヤ(UHP)、冬用タイヤ(Winter))
・ トラック・バス用タイヤ(リトレッドを活用したソリューション ビジネス)
・ 特殊タイヤ(建設・鉱山車両用大型・超大型ラジアルタイヤ、航空機用ラジアルタイヤ、モーターサイクル用ラジアルタイヤ)
イ.基盤競争力の更なる向上
・ サプライチェーン全体での競争力強化につながる施策の推進
ウ.「縦と横の広がり」の最大活用
(ア)サプライチェーンの縦への広がり
・ サプライチェーンの上流において、タイヤの性能・コストを原材料レベルから最適化し、下流における財別の販売施策につなげる
(イ)グローバルな横への広がり
・ 新興国市場(中国、インド等)におけるタイヤ事業の拡大
・ 当社グループの収益向上に向けた成熟国市場における事業展開
エ.多角化事業の「選択と集中」
オ.環境活動、環境対応商品
(ア)3つの社会(自然共生社会・循環型社会・低炭素社会)の実現に向けた、環境活動の方向性を明確化
(イ)低燃費タイヤ ECOPIA商品群では、消費財・生産財とも商品ラインアップを拡充し、グローバル展開を推進

3.MTP2011目標業績
(1)ROA目標
2012年: 6%到達
2013年以降: 「更に上」を目標に改善

(2)売上高
2012年: 3.6兆円
2013年以降: 年平均5%超の成長

(3)営業利益率
2012年: 7.5%(2,700億円)
2013年以降: 年平均 0.5%以上改善、2016年 10%を目標
(参考)営業利益増加要素(2009年→2012年)
・ 戦略商品拡大 +670億円
・ 合理化努力 +460億円
・ 多角化事業 +330億円
・ 数量ほか +490億円


(※)空気圧0kPaの状態でも所定のスピードで一定の距離を走行できるタイヤで、損傷などの発生により空気圧を保持できなくなった状態での安全性が向上します。また、スペアタイヤをなくすことが可能となることから、一般的に車両の軽量化・燃費の向上、省資源化、車両デザインの自由度向上などのメリットがあります。

本件に関するお問い合わせ先
<報道関係>広報第1課 TEL:03-3563-6811
<お客様>お客様相談室 TEL:0120-39-2936
 
以上