ニュースリリース

当社東京工場における火災の原因と再発防止策について

2011年10月4日
No.153
 株式会社ブリヂストン 東京工場(工場長 依田直久)において、2011年8月2日(火)に発生させた火災事故に関しまして、地域の皆様やお客様、関係当局の皆様方にはご心配、ご迷惑をおかけしていますことを心よりお詫び申し上げます。

 当社では火災発生直後より、東京消防庁をはじめとする関係当局のご指導のもと、火災の原因の究明に全力で取り組んでおりましたが、この度その原因が明らかになりましたので、その詳細につきまして、以下のとおりお知らせ致します。

 当社は今回の火災を真摯に受け止め、継続して再発防止に努めることで信頼回復に全力を尽くしてまいります。


1.火災の概要
(1)発生日時: 2011年8月2日(火)午前5時15分頃
(2)鎮火日時:2011年8月2日(火)午前9時6分頃
(3)発生場所: 株式会社ブリヂストン 東京工場 精練工程
(4)被害状況
ア. けが人は発生しておりません。
イ. 設備等については、火災が発生したバンバリー*1に併設されている集塵機、及び集塵機とバンバリーを接続するダクトへの延焼が認められています。
*1 精練工程において、天然ゴム・合成ゴムにカーボンブラックなどの薬品を混ぜ合わせ、高熱を加えてゴムを練るのに使用される設備。

2.火災の原因
 以下の原因により火災が発生したと判断致しました。
(1) バンバリーのトラブル処置が長時間化したことにより、練りゴム滞留温度が 上昇・発火したのに加え、本来の防災対策項目である、ゴムが滞留した際の注水が行われなかったもの。
(2) 当該バンバリーに備えてある、ゴム滞留を検出して自動的に注水する機能が、一部ソフトの不具合により働かなかったもの。

3.再発防止策
(1) 防災対策項目の再確認に加え、これらの対策項目が現場で順守されているかを定期的に確認する仕組みを導入することで、標準動作を徹底致します。
(2) 上記一部ソフトの不具合に関してはその解決を確認致しました。また、全てのバンバリーに関し、そのソフトが正常に作動することを確認致しました。
(3) 既に提出済の改善計画に基づき、消防計画及び予防規程の見直しを、関係当局のご指導のもと進めてまいります。

4.操業再開
 当社は安全確認のために、火災発生直後より東京工場の全生産ラインを自主的に停止しておりました。2011年8月3日(水)に関係当局のご指導を頂いた後、安全のご確認を頂きましたので、火災が発生した精練工程のバンバリーを除く全ての生産ラインに関し、8月4日(木)午前0時30分頃より操業を再開致しました。 さらに、9月21日(水)に、上記バンバリーについても、関係当局の安全確認を頂き、稼働を再開致しました。

5.東京工場概要
(1)所在地 : 東京都小平市小川東町3-1-1
(2)操業開始年 : 1960年
(3)生産品目・日産本数(2011年9月末現在)
 
乗用車用・小型トラック用ラジアルタイヤ
: 約23,500本/日
航空機用ラジアルタイヤ
: 約90本/日
(4)敷地面積 : 約601,000m2
(5)従業員数 : 1,033名(2011年6月末現在、正社員+契約社員)


本件に関するお問い合わせ先
<報道関係>広報第1課 TEL:03-3563-6811
<お客様>お客様相談室 TEL:0120-39-2936
 
以上