建築免震・制震|免震ゴム(建築用)
基本構造と製品ラインナップ
ブリヂストン免震ゴムの基本構造
薄いゴムと鋼板を交互に積層することにより、「上下(鉛直)方向には硬く、水平方向には柔らかい」性能を発揮します。鉛直方向には建物を支える機能を、水平方向には地震の揺れを吸収する機能を有しています。
特長
- 1.内部ゴムの周囲を耐候性に優れた被覆ゴムで覆うことで、ゴムの劣化を引き起こす「紫外線」「オゾン」などから内部ゴムを守ります。
- 2.ブリヂストン独自の長年培われた技術をもとに、内部ゴムと内部鋼板を強固に接着しており、建物の設計で想定される大きな地震に対しても柔軟に変形できます。
製品カタログPDF
建築免震用積層ゴム製品のカタログPDFを配布しております。
ぜひ、お役立てください。
- 高減衰ゴム系積層ゴム
- 鉛プラグ挿入型積層ゴム
- 天然ゴム系積層ゴム
- 弾性すべり支承
製品ラインナップ
HDR 高減衰ゴム系積層ゴム
国土交通省免震材料認定番号:
MVBR-0510/MVBR-0519(X0.4S)、MVBR-0514/MVBR-0520(X0.6R)
減衰性の高いゴムを使用した積層ゴムで、ゴム材料自体でばね機能と減衰機能を発揮します。
減衰機能を有しているため、別途ダンパーが不要になったり、数を減らすことができます。
履歴曲線が比較的滑らかなため、建物だけでなく、建物内部の精密機器等への免震効果も期待することができます。
(高減衰ゴム系積層ゴム E0.6、X0.6、E0.4、X0.4Rシリーズは新規生産を終了しました。)
LRB 鉛プラグ挿入型積層ゴム
国土交通省免震材料認定番号:MVBR-0517
天然ゴム系積層ゴムの中心部に鉛プラグを封入した積層ゴムで、「天然ゴム系積層ゴム」部がばね機能を、「鉛プラグ」部が減衰機能を発揮します。
減衰機能を有しているため、別途ダンパーが不要になったり、数を減らすことができます。弾塑性的な履歴特性を示し、鉛プラグ径を増減させることにより、減衰量の設定を微調整することが可能です。
NRB 天然ゴム系積層ゴム
国土交通省免震材料認定番号:
MVBR-0295(N3.G3.G5)、MVBR-0509/MVBR-0518/MVBR-0540(G4)
天然ゴムを使用した積層ゴムで、減衰性が低く(等価減衰定数で2~3%程度)、線形性に優れ、安定した復元力特性を示します。
別途ダンパーを併用する必要がありますが、ダンパーの種類や減衰量の設定を微調整することが可能です。
弾性すべり支承
国土交通省免震材料認定番号:MVBR-0581(STシリーズ)、MVBR-0548(SKシリーズ)
天然ゴム系積層ゴムの下部にすべり材(P.T.F.E.系材料)を装着した「積層ゴム」部分と、SUS材を主体とする「すべり板」部分により構成されます。小変形時には積層ゴムが変形し、変形が増大すると、すべり材とすべり板間ですべりが発生し、変形に追従します。
すべりが発生すると復元機能がなくなるため、通常の場合は、NRB,LRB,HDRと併用されます。
オプション
製品ラインナップに、設置性を向上させた「コンパクトフランジタイプ」を追加しました。
※設計上の注意:コンパクトフランジは、丸型フランジと比較してフランジの強度上、積層ゴムの変形量等に制限があります。詳しくは技術資料をご参照ください。