タイヤのキホン

タイヤが黒い理由

※再生時に音声が出ます。

タイヤはなぜ黒い色をしているのかご存じでしょうか?
それはタイヤに使われるゴムには、カーボンブラックと呼ばれる黒い炭素の粒が含まれているからです。カーボンブラックは、黒色の着色材として、印刷インキやトナー、マスカラなどにも使われおり、カーボンブラックを混ぜることで黒いゴムができます。

それではなぜタイヤのゴムにはカーボンブラックが必要なのでしょうか?
それはカーボンブラックを加えることでゴムの強度を高めることができるからです。

輪ゴムなどのゴム製品は、生ゴムに硫黄を混ぜて加熱することで強度を高めています。(これを加硫といいます。)しかし、車の重さを支えたり、エンジンの力を路面に伝える役割を担うタイヤに使われるゴムには非常に大きな力がかかるため、加硫だけでは十分な強度を得ることができません。
そこでゴムにカーボンブラックを加えることで、ゴムの強度が飛躍的に向上し、タイヤとしての性能を発揮できるようになるのです。
タイヤの黒い色は、実はタイヤにとって非常に大きな意味があったんです。

タイヤは、ゴム以外にも様々な材料から出来ています。