技術系
「リアル」と「デジタル」を融合し、
未だ気づかぬ価値を見つけ出す。
Y.I.
データ解析技術研究課
物理学及応用物理学専攻修了
2018年入社
Career Step
1年目:システム基盤研究部計測技術研究ユニット
液封エンジンマウント内部の流体現象を計測、モデル化し、中高周波振動を低減させる技術を開発。
3年目:データ技術研究課
従来の物理的な車両モデルとデータサイエンスを融合させた、高度な車両シミュレーションの開発を推進。
Question 01
所属部署の役割とご自身の仕事内容を教えてください。
私が所属するデジタルエンジニアリング部門は、計測技術をはじめとした強い「リアル」とブリヂストン独自の「デジタル」を融合した技術開発を推進し、「断トツ商品開発」、成長事業「断トツソリューション」および探索事業に貢献することを目標としています。特にデータ解析技術研究課では、近年飛躍的に注目されている機械学習等のデータサイエンスを活用し、これまで培ってきた画像解析や車両シミュレーションの技術を発展されることで、タイヤ開発やソリューションに貢献することをミッションとして取り組んでおり、私はその一端を担っています。
ドライバーが感じている情報は視線・音・振動などの多岐にわたり、それらを複合して車の良し悪し、タイヤの良し悪しを判断しています。車両挙動と人の感覚をシミュレーションで再現することができれば、一人ひとりに最適なタイヤの提案や、まだ気づいていない価値が見つかるかもしれません。まるで自動車メーカーが行う実験のようですが、ブリヂストンには路面に接したタイヤから得られる莫大なデータがあります。その知見を活かした研究は、モビリティの進化に大きく寄与するものと考えています。
所属部署の役割と
ご自身の仕事内容を教えてください。
Question 02
現在の仕事の面白さ、難しさはどんなところにあるのでしょう?
関係する部署、担当者と問題意識を共有でき、課題を自分の作った技術で解決できた際に大きな喜びを感じます。その過程では、社内外の最先端の情報を集め、自ら実験・解析し、多くの失敗と小さな発見を繰り返すことになりますが、このような王道の技術開発を、周囲のサポートも受けつつ、自らが推進していけることは技術者冥利に尽きます。
しかし、その一方で、私はかつて自分の扱う現象がどうにも難しく、思うような結果がでないことに悩み、そしてそもそも本質的な課題を見失っている時期がありました。その研究が果たして社会に役立つのかという視点が欠如していたのです。難易度の高い技術開発が必ずしも役立つわけではないということを、技術者は忘れがちです。その際は上司に相談し、軌道修正して乗り越えることができましたが、やはり技術は製品になって初めて価値になるものです。周囲、特に技術の出先部署とのコミュニケーションを大切にして、多くの視点や意見を早い段階から知り、意識することが非常に重要だと感じました。
現在の仕事の面白さ、
難しさはどんなところにあるのでしょう?
Question 03
今後の目標、挑戦したいことを教えてください。
物理と数理の知識を融合させて、実際に生じている現象を追求し、路面と接しているタイヤでしかできない技術を構築することに挑戦したいと思っています。一般に、タイヤは“黒いゴムのかたまり”のイメージだと思いますが、そのなかには高い技術が惜しみなく注がれています。そんなタイヤの基礎特性を知り、かつ実使用下の情報を集められるブリヂストンだからこそ開発できる技術があると思います。そして、それは必ず実現しなければなりません。そのために目の前の一つ一つの技術を極めることで個人のスキルを向上させていきたいと考えています。
また、ブリヂストンには「現物現場」の意識が高く、自ら手を動かして泥臭くアプローチし、チームワークで課題解決に取り組む風土が根づいています。ゴム・タイヤは特異的なふるまいをし、非常に取り扱いが難しいため、こうした泥臭く集団で取り組む風土が強みになっていると感じています。私もまた、周囲の力を借りながら粘り強く、泥臭く、テーマに取り組んでいくつもりです。
今後の目標、
挑戦したいことを教えてください。
Special Question
あなたにとって、
ブリヂストンの「旅」とはなんですか。
社会の人々が不安を感じることなく生活・移動できるように、縁の下の力持ちになって支え続けること。そのために、最高の品質を追い求め続けることがブリヂストンにとっての旅だと考えます。