技術系
航空機タイヤの製造現場に
さらなる品質向上をもたらす。
K.K.
生産財成型モノづくり標準推進課
工業化学専攻修了
2017年入社
Career Step
1年目:乗用車用タイヤの成型製造技術
燃費向上へ向けた軽量化タイヤの製造技術を確立。
2年目:航空機用タイヤの成型製造技術
タイヤ成型作業の常時モニタリングシステムの開発と海外工場への導入、タイヤアンバランス改善。
Question 01
現在の所属している部署の役割とご自身の仕事内容を教えてください。
当部署は“モノづくりを極める”をミッションに、タイヤのグローバル生産現場を改善する役割を担っています。私は現在、航空機用(AC)タイヤのアンバランス改善と、ビッグデータ解析による製造工程改善でのリトレッド用台タイヤ耐久性向上というふたつのテーマに挑んでいます。
ACタイヤは航空機の重量と速度を支えながら離着陸を繰り返すという過酷な条件下で使用されるため、厳格な規格が設けられています。そのため、重量、寸法、剛性等高い精度での製造が求められる中、私は更なる品質向上の為に、製造工程におけるアンバランス要因の特定と改善を進めています。
またACタイヤは機種にもよりますが約350 回程度の離着陸で路面に接するゴム部分(トレッド)を張り替えるリトレッドが行われます。リトレッドは環境負荷が小さいため、1本のタイヤでより多くの回数リトレッドできる様高い耐久性が求められます。その中で製造デジタルデータの分析による耐久性向上に取り組んでいます。
現在の所属している部署の役割と
ご自身の仕事内容を教えてください。
Question 02
仕事のどのようなところにやりがい、面白みを感じますか?
見えなかったタイヤ製造の現象を捉えることができ、それが現場の改善効果につながったときです。タイヤは多くの部材の集合であり、一度組み立てたタイヤに熱を入れて変形させて造りますが、その過程が見えないため、想定外の事象が起こっても原因の特定が容易ではありません。見えない原因を特定するために、どんなデータをどんな手法で取ればいいか、どう整理して解釈すれば良いか工夫し、現象の仮説を立てて検証していきます。仮説が立証できたとき、改善効果が見えたときは嬉しさを感じます。工場の方に「品質が良くなったよ、改善してくれてありがとう!」と声をかけていただくと、自身の仕事が人の役に立っていることを実感します。
ただし、どうしても解決の糸口が見つからないときは、スピーディーに問題を解決するために上司や先輩社員に相談するようにしています。周囲の人はとにかく知識や経験が豊富でとても広い視点で見てもらえるので突破口が見つかることがあります。
仕事のどのようなところにやりがい、
面白みを感じますか?
Question 03
今後の目標、思い描くビジョンを教えてください。
まずはAC製造現場改善に貢献し、将来的には様々なことに挑戦したいと考えています。ブリヂストンにはこれまで積み上げてきた高い技術力があります。鉱山車両用タイヤなど、世界でも数社しか作れないタイヤもあり、ACタイヤもそのひとつです。離陸時には350km/hを超え、着陸時のタイヤ表面温度は250度以上、しかも何百トンもの機体を支える航空機用タイヤには世界最高水準の技術が注ぎこまれています。しかし、ACタイヤの製造技術改善は他の種類のタイヤに比べてまだまだやれることが多いのではないかと私自身は感じています。人へのスキル依存が高く、難易度も高いからこそ、改善できるポイントは多いはずです。だから、まずは私自身が成長しACタイヤにおけるモノづくり現場の改善に貢献したいと思います。最近はデータサイエンティストの勉強会に出席するなど、自分にできることを増やそうとしています。そして将来的にはACタイヤの製造技術に限らず、様々なことに挑戦したいと考えています。
今後の目標、
思い描くビジョンを教えてください。
Special Question
あなたにとって、
ブリヂストンの「旅」とはなんですか。
ブリヂストンはまもなく創業100年を迎えます。これからも「断トツ」の企業であり続けるために、現状に満足せず進化を続けていくことだと思います。