山田宏はブリヂストン グローバルモータースポーツ推進部 マネージャー。
世界中のサーキットを転戦し、トップライダーたちに世界最高のタイヤを届けるという重要な仕事を担っております。
そんな山田が、9月某日、2015年10月9日に開幕する日本グランプリ（決勝10月11日）に向けて、いつもお世話になっている関係者のみなさまやバイク雑誌のみなさまをお招きし、ブリヂストンのこれまでの取り組みを発表し、もてぎで行われる日本グランプリの見どころをお伝えするという立食パーティーを開催いたしました。
場所は東京・京橋のブリヂストン本社の社員食堂。
ホテルの会場やお洒落なレストランではなく、本社の社員食堂で行うというところが、山田宏の気さくな人柄を表しているようです。
この日は山田の人徳もあって来場者も豪華絢爛。
丸山浩氏、宮城光氏、宮崎敬一郎氏など著名人をはじめ、オートバイ誌、バイカーズステーション誌、ビッグマシン誌、モトアディクツ誌、ライダースクラブ誌、ライディングスポーツ誌ほか主要バイク雑誌の編集長クラス、さらにはスポーツ紙、WEBメディアなど、蒼々たるメンバーが集結いたしました。
まずは山田が「ブリヂストンとMotoGP™の歩み」を語ります。
1991年WGP日本グランプリ（鈴鹿）のGP125ccクラスに上田昇選手がスポット参戦、そして優勝という劇的なデビューを飾り、ここからブリヂストンによる世界選手権への挑戦が始まります。
それから約10年後、最高峰クラス「WGP500ccクラス」へ挑戦することになりました。
当初、山田は順当にGP250ccクラスへの参戦を計画していたのですが、当時の社長から「どうせ目指すなら最高峰のチャンピオンを獲れ」と後を押され、WGP500ccクラスへの参戦が決まったといいます。
2001年に伊藤真一選手、青木宣篤選手というビッグネームにテストライダーを依頼、年間30,000kmにも及ぶテストを経て2002年から本格参戦が始まります。
ブリヂストンは早くも参戦2年目の2004年にして初優勝を飾り、やがてはトップライダーたちに「ブリヂストンを履かないと勝てない」とまで言わしめるほどになり、2007年、2008年とブリヂストンユーザーがタイトルを獲り、2009年から単独サプライヤーとなりました。
特に日本グランプリには思い入れが深い、と山田は言います。
2004年、日本人の玉田誠選手が優勝。以来ずっとブリヂストンは装着ライダーが優勝し続けています。
2007年、ロリス・カピロッシ選手が優勝し、ケーシー・ストーナー選手がブリヂストンにとって初めてのシリーズチャンピオンを決めるというダブルの喜びをもたらしたのも、ここ日本グランプリでした。
そして2015年、ブリヂストンがMotoGP™をサポートするラストイヤーとなる今年の日本グランプリ。
奇しくもシリーズチャンピオン争いは熾烈を極め、誰がチャンピオンになるのか全くわからない激戦となっており、ドラマに満ちた熱いレースが展開されることでしょう。
MotoGP™日本グランプリの見所を熱く語った山田が、いよいよメインイベントの「山田宏のHiroshi’s キッチン」の説明に入ります。
自らを「料理研究家」を名乗るほど料理を作るのが大好きという山田宏。
その山田が旅先で知り合った人たちに料理をもてなして笑顔にしていくというドラマ仕立てのWEBコンテンツが「山田宏のHiroshi’s キッチン」です。（第1回「白樺に消えた恋心」篇はこちら）
公開以来「大丈夫か？ブリヂストン(笑)」「あのクールな山田さんがこんな役で・・」などとSNSなどで反響を呼んでいるコンテンツ。
来場者のみなさまからも続編に大きな期待がかかるなか、この日は山田宏による特別なオリジナル料理が披露されました。
その名も「勝つ（カツ）スペックもてぎスペシャルロール」！
なんと、日本グランプリのタイヤアロケーション（割り当て）のコンパウンドスペック「ミディアム（黒）」「ソフト（白）」「エクストラソフト（緑）」に合わせた「3色の太巻き」です。
タイヤを模した太巻きで、しかも３つのスペックで3色！大胆かつ緻密な戦略に会場からは驚きと称賛の声が溢れます。
さらに、山田は本格的なシェフスタイルに着替え、気分はすっかり「シェフ山田」。
「シェフ山田」がミディアム（黒）の太巻きを実演しますと、その見事な手さばきに会場から驚きの声が上がり、芸能人の囲み取材を思わせるフラッシュの放列！普段から取材慣れしている山田はそんな事ものともせず調理に集中しておりました。
完成した「勝つ（カツ）スペックもてぎスペシャルロール」のお披露目に、割れんばかりの拍手喝采。事前に作っておいた「ソフト」「エクストラソフト」も含め、あれよあれよという間になくなってしまいました。
世界最高峰の2輪レースをタイヤで制したブリヂストンの山田宏が、日本の二輪メディア界の胃袋を「3種のスペックの太巻き」で圧倒した夜、となりました。
タイヤ割り当てのコンパウンドスペック「ミディアム（黒）、ソフト（白）、エクストラソフト（緑）」に合わせた3色の太巻き。
材料（１本分）： 酢飯：260ｇ（具が少なければ260ｇ位まで)、イカ墨：15ｇ（大匙1）位、あおさ：大匙1~2、白ごま：お好みで、海苔：1帖、太巻き用とんかつ（業務用）：1本。もしくは通常のカツを2-3ｃｍに切って活用、千切りキャベツ：少々、マヨネーズ：少々
レシピは、「レシピ検索No.1／料理レシピ載せるなら クックパッド」でご紹介しています。
次回予告
いま話題のレン耐に出場するために、BATTLAX RS10とともに筑波サーキットにやってきた山田宏。
しかし、そこに現れたのは・・！？
1980年にブリヂストン入社。東京、小平にある技術センターでタイヤの性能を評価する試験部に配属される。
1990年に2輪ロードレース部門が強化されたときに異動し、全日本選手権の開発者となる。
1991年、開発者として世界GPに派遣される。
1992年より本社へ異動し、2015年まで世界GPのレース活動を担当。
また、趣味の枠を超えた「料理研究家」として、レースやイベントなどで手料理を振る舞っていることでも有名。
この物語は「ブリヂストンの山田宏」が、得意の手料理で人々をもてなし、元気にしていく物語です。
※この物語は一部を除いてフィクションです。
