従来のMS・BELTの上に新たにベルトを追加。これにより接地面内の接地圧が均一になり、グリップに寄与する接地面積が拡大することでコーナリング時のグリップ向上を実現。
また、接地面内のグリップに寄与する接地面積が拡大することで、滑りが発生する接地面積が縮小され、これにより摩耗の抑制も実現。
3分割トレッドテクノロジー。トレッドショルダー部のコンパウンドで、コーナリング時のグリップ力を向上。トレッドセンター部のコンパウンドで、リニアなハンドリング特性を実現。
※従来の「SPORT SACT構造」から呼称を変更
5 分割トレッドテクノロジー。様々なスポーツ走行シーンにおいて、理想的なグリップ性能を実現した。
トレッドエッジ部のコンパウンドで、深いバンク時の旋回性の向上を実現。
トレッドショルダー部のコンパウンドで、コーナー立ち上がりのふんばり感と進行方向のグリップ力を向上。
トレッドセンター部のコンパウンドで、ストレートから倒しこみまでスムーズなフィーリングを実現。
※トレッドショルダー部に『前後引っ張り剛性』が最も高いコンパウンドを採用。これによりコーナー立ち上がり時の急激な加速が可能となった。
タイヤのセンター部には直進安定性、高速耐久性・耐摩耗性に優れたコンパウンドを、ショルダー部にはハイグリップ特性を実現するコンパウンドを搭載。
しかも、この2つのコンパウンドを、高温での分子間結合による一体成型とすることで、ライディングフィールはあくまでもスムーズ。
※3LC (3 Layer Compound)へ呼称を変更
センター部には耐摩耗性を重視したコンパウンドを、ショルダー部にはグリップ性能を重視したコンパウンドの採用により、ハイグリップながらロングライフという相反する性能を高い次元で実現した。
2種類のコンパウンドは、高温の分子間結合による一体成型となっている。
高伸長超貫通コード。内部のフィラメント1本1本をゴムで絶縁し独立する形で編み込んだスチールコード素材。
熱伝導性が高い為、放熱効果が高くブローアウトが起きにくいこと、更にはフィラメント間に水分が滞留せず酸化が起きにくいことで構造全体に高速安定性と耐久性をもたらした。
また、これらのフィラメントがしなやかに伸縮しながらも力強くコード変形を抑える為、高いケース剛性(グリップ力)とショック吸収性の両立をハイレベルで実現した。
上層部(CAP)にはソフト系の、下層部(BASE)にはミディアム系の、それぞれシリカを含んだコンパウンドを、そのバランスにも細心の注意を払って配置した。
これによりショック吸収性を確保しながらも低温から高温まで様々な温度域での強力なグリップ力を発揮するとともに、それを支える適度な剛性(ふんばり)感をも獲得した。
軽量、耐久性に優れたコードをタイヤの回転方向と平行に連続して巻きつけた構造でしなやかなグリップ・フィーリングを生み出す。
①軽量化 ②グリップの向上 ③旋回性の向上 ④高速性能の向上 ⑤優れたダンピング効果、というメリットで、高い運動性能に大きく寄与する。
走り出し初期の低温下でも確かなグリップ力を発揮し、優れたウェット性能も実現する。
従来の SILICA RICH と比べシリカ配合量を大幅に高めることによって、特にウェット性能の向上を実現する。
耐摩耗性能を高めるポリマーとウェット性能を高めるシリカは相性が悪く、この2つの原料の性能を最大に引き出すには、両者の親和性(なじみやすさ)を飛躍的に高める必要がある。
当社の基幹技術 NanoPro-Tech®(ナノプロテック)※によって開発したRCポリマー(MCタイヤ用)を採用することで、ウェット性能を高めつつ摩耗ライフ向上に寄与する。
※“NanoPro-Tech®”(ナノプロテック)は分子構造設計等を通して材料の微細構造を制御し、必要特性を引き出す技術の総称で、当社の基幹技術の一つである。
実走行状態のタイヤの接地面挙動を計測・可視化するブリヂストン独自のタイヤ開発技術。従来のタイヤ開発は、シミュレーションを行い、試作品を作り、室内計測と実車テストを通じて性能確認を行うという流れで行われてきた。ULTIMAT EYE™は、実車と同等の高速走行状態を室内で再現し、タイヤ接地面における挙動を可視化することができる。これによって、従来の実車テストに加えて、科学的な根拠に基づく精度の高い解析や性能確認を行うことができる。世界最高峰の四輪/二輪レース用タイヤ開発のために生まれた技術で、この計測・解析を行う試験機は、時速400km、バンク角60度まで対応可能。
一般的なストレート溝は、溝を流れる水の速度にバラツキを生じるが、脈動形状とディフレクターを採用し水の流れを均一化することで、水の流れる速度を上げ、優れた排水性を実現した。
MS・BELTのコードを、タイヤの接地部分に応じた適切な間隔に調整して巻き付けることで、理想的な接地特性を実現、グリップ・運動性能向上に大きく寄与する。
(V-MS・BELT=Variable pitch MS・BELT)
従来の3分割トレッドテクノロジー(3LC)のショルダーコンパウンドの部分をさらに上下に分割したCAP&BASE構造。
ショルダー部上層部にはグリップに優れたコンパウンドを、下層部およびセンター部には安定性と耐摩耗性に優れたコンパウンドを配置することで、運動性能と耐摩耗の両立を実現した。