スタッドレスタイヤ、その寿命を判断するポイント 溝の深さとプラットホーム
スタッドレスタイヤにももちろん寿命があります。寿命を迎えたスタッドレスタイヤは、本来持っている氷雪路での性能が発揮されないだけでなく、乾いた路面でも安全に走行することができなくなるので交換が必要です。今回はスタッドレスタイヤの寿命を判断するポイントについてお話をしていきましょう。
まずタイヤそのものの寿命は残り溝の深さが1.6mmまでとなっています。1.6mmよりも溝が浅くなってしまったらすぐに交換をするというのは、サマータイヤもスタッドレスタイヤも変わりません。しかし溝の深さが1.6mmになるまでスタッドレスタイヤとして使えるかというと話は変わってきます。
実はスタッドレスタイヤは新品時から50%摩耗したところで氷雪路性能を引き出すことが難しくなるのです。ですからブリヂストンでは50%摩耗したら交換することをおすすめしています。この50%摩耗の目安となるのがブロックとブロックの間の溝にあるプラットホームと呼ぶ突起。スタッドレスタイヤにはサマータイヤ同様に残り溝が1.6mmとなったことを示す突起のほかに、50%摩耗の目安となるギザギザが刻まれた突起があります。この突起の高さがブロックと近くなってきたら、新しいスタッドレスタイヤへの交換を検討するようにしましょう。
ブリヂストンのスタッドレスタイヤは発泡ゴムを採用しています。摩耗しても新たな気泡が現れるため、3シーズン目、4シーズン目と使用開始後も氷上性能が低下しづらいというのが特徴ですが、溝がなくなってしまったらその性能に期待することはできません。そもそも柔らかな素材でできているスタッドレスタイヤですから、乾いた舗装路ではタイヤの減りも早くなります。3シーズン目も4シーズン目も長く使いたいという方は、適切なタイミングでスタッドレスタイヤとサマータイヤを使い分けるようにすると良いでしょう。