コード一筋43年!ブリヂストンが誇る女性の匠@久留米工場

コード一筋43年!ブリヂストンが誇る女性の匠@久留米工場

「工場の匠」と聞くと、まず男性を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
確かにブリヂストンの製造現場には男性が多めです。ですが、大活躍中の女性の匠もいるんです!
本日は、コード一筋43年、ブリヂストンが誇る久留米工場の女性の匠をご紹介します。

久留米工場ってこんなところ

ブリヂストンは、1931年、福岡県久留米市で創業、タイヤの製造・販売を始めました。
そうです…久留米工場は、創業の地であり、ブリヂストンの国内で最初のタイヤ工場です!
現在は、乗用車用や航空機用のタイヤなどを製造しています。

久留米工場はJR久留米駅から徒歩5分。全長4メートル超の巨大な鉱山車両用タイヤが駅前でお出迎えします。
久留米工場はJR久留米駅から徒歩5分。全長4メートル超の巨大な鉱山車両用タイヤが駅前でお出迎えします。

コード一筋43年!久留米工場で活躍する女性の匠

匠の名は「石橋るり子」社員。
1979年にブリヂストン入社後、なんと43年間、タイヤの製造部で、「スダレ反」というタイヤが丸い形を保つための部材を製造し続けています。

<タイヤ製造の豆知識:スダレ反とは>
何千本というポリエステルやナイロンなどの糸をより合わせたコードを編み込んだ反物。
糸同士が擦れあわないように、スダレ状に編み込むため「スダレ反」と呼びます。

ポリエステルやナイロンなどの糸をより合わせたコードを確認中の匠
ポリエステルやナイロンなどの糸をより合わせたコードを確認中の匠
コードが編み込まれてスダレ反が出来上がっていきます。
コードが編み込まれてスダレ反が出来上がっていきます。

スダレ反の製造にあたり、持ち前の手先の器用さ抜群の正確性などを発揮して、千数百本ものコード・糸に不良がないかを、視覚だけではなく触覚などの五感をフルに使って点検します。これまで培ってきた匠ならではの技能で、指先に伝わるコード・糸の張り具合の僅かな違いを探し出し、調整しながら、より良いスダレ反の作り込みに励んでいます。

出来上がったスダレ反を確認中の匠
出来上がったスダレ反を確認中の匠

匠ってどういう人?

そもそもなぜブリヂストンに入社したのか…1979年当時はタイヤの製造現場で働く女性は結構珍しかったのでは…
気になった筆者は匠に聞いてみました。

石橋社員「生まれは熊本県で、地元では温泉関係の仕事が多かったです。色んな選択肢を考えたのですが、ブリヂストンは熊本県でも良く知られていて、将来性があって面白そうだったので入社しました。当時も今も、タイヤの製造現場で働く女性は少なめですが、だからこそ、私ならではの良さを発揮できる機会がたくさんあって楽しいです。」

自分の強みを活かして、ブリヂストンの製造現場で活躍してきた匠。
その活躍が評価されて、「令和3年度 久留米商工会議所ゴム・製造部会」表彰で「エフォート賞」を受賞しました。
この賞は、技能が優れ、発明・工夫等を通じて職場改善に大きく貢献し、今後の活躍が大いに期待される人に贈られる賞です。
同じ会社の仲間として、筆者はものすごく嬉しいです!

製造現場で大活躍中の匠ですが、プライベートでは、息子さんやお孫さんとの海釣りを楽しんでいるとのこと。
コードの匠ならではの釣り糸コントロール術があれば是非教えていただきたい…!

匠の夢

石橋社員「今まで培ってきた技能を若手社員へ一つでも多く伝えたいです。まだまだ繊細な業務では負けない自信があるので、しっかりと育成に励みたいです。」

今だけではなく、これからのこともしっかりと見据えている匠です。

ヒトとモノづくりに真摯に向き合うたくさんの匠たちが、ブリヂストンを支えています。

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