親から子へ、世代を超えて愛されるコンクールを目指して。ーブリヂストンこどもエコ絵画コンクール担当者に聞くー
ブリヂストンは、子どもたちが描いた環境・自然をテーマにした絵を通じて、多くの人々に環境・自然の大切さを伝えていきたいという思いのもと、こどもエコ絵画コンクールを開催しています。今回は、本取り組みの企画・全体統括を担う(株)ブリヂストン・伊神智加が仕事内容とコンクールが目指す姿を語ります。
環境・自然の大切さを伝え続けるために。全国の工場へ広がった活動の輪
伊神:「この活動はブリヂストンの社会貢献活動の一環として2003年にスタートしました。
当初は本社起点の取り組みでしたが、徐々に全国各地のブリヂストン工場へと活動の輪が広がり、今では工場の近隣校より応募いただいた作品を対象に従業員が受賞作品の選出に参加したり、地域住民の皆さんに喜んでもらえるよう独自の工場長賞や地域表彰式を設けたりするなど、国内工場15拠点、グループ会社7社を巻き込んで取り組む一大イベントへと発展してきました。また、作品の世界を通じて、私たち従業員自身も自然や生き物を身近に感じ、その尊さを再認識する機会となっているようにも思います」
過去最多の応募点数を記録!新たなイベントへの試みも。
第19回となる今回の作品テーマは「なかよくくらす ちきゅう の なかま」
全国から個性溢れる数々の作品が集まり、今回は過去最多の57,745作品を記録しました!
エコ絵画コンクールの活動と子どもたちの作品をもっと多くの皆さんに知ってもらいたいという思いから、今年は商業施設での作品展示とミニエコ絵画教室の開催に挑戦。動物や植物を生き生きと描いたお子さんの見事な作品を前に、思わず足を止める人も見受けられました。
伊神:「ミニエコ絵画教室では、プロの画家監修のもと、環境や自然をテーマにお子さんたちが自由な発想で絵を描きました。初めての開催ということで不安もありましたが、喜んで参加してくれるお子さんが多く、教室はあっという間に満席に。画家の先生方のサポートもあり、大盛況のうちに終えることができました」と声を弾ませる。
■お子さんの笑顔に出会えることが仕事の大きなやりがいに
伊神:「どの作品にもお子さん一人ひとりの自然や環境へのメッセージが詰まっており、豊かな表現力と感受性に圧倒されます。こちらの作品は、「ターナー色彩賞」に選出された野地さんの作品「わたしの小さなともだち」。ご本人が自宅で数十匹飼育するカブトムシとのほのぼのとした日常を描いた作品を応募してくれました。笑みを浮かべ、右手を添えて優しくカブトムシに触れる様子からは、生き物を大切に育てる野地さんの日常がうかがえます。
毎年、多くの作品に出会えることを楽しみにしていますが、受賞されたお子さんがこうして喜んでいる姿を直接見ると、この活動をしていて良かったなと充実感を味わいます」
■親から子へ、世代を超えて愛されるコンクールを目指して。
2003年にスタートしたブリヂストンこどもエコ絵画コンクールは、次回20回目を迎えます。
節目となる20回目を前に、これからのコンクールの未来像を伊神はこう語ります。
伊神:「第1回コンクールにご応募者の中には、そろそろお子さんを持つ立場になられている方もいらっしゃるのではないでしょうか。将来的には親から子へと世代を超えて受け継がれるような、たくさんの人愛されるコンクールを目指していきたいです。多くの人に自然や環境の大切さを伝えていく活動として、これからもブリヂストングループ一体となって取り組んでいきます」
※今年の受賞作品は、ブリヂストンこどもエコ絵画コンクール特設サイトからご覧いただけます。