ブリヂストンのテストコースの試験路面をお見せします!
ブリヂストンは安全・安心で高性能なタイヤを開発するため、プルービンググラウンド(テストコース)という施設で、実際に車で走行することでタイヤの性能の評価・試験を行っています。一体どんなテストをしているのでしょうか。
今回はタイヤに詳しいおじさん、ブリヂストン技術スポークスパーソンの川本と、運転のプロであるプルービンググラウンドのテストドライバーの小澤の2名に教えてもらいます。
川本:みなさん、こんにちは。技術スポークスパーソンの川本です。今日は栃木県にあるブリヂストンのプルーピンググラウンドにやってきました。
小澤:プルービンググラウンドの実車試験部の小澤です。プルーピンググラウンドでは、色々な路面状況をリアルに再現した道路で実車を走らせ、ハンドリングや静粛性、燃費性能など、タイヤの性能を細かく評価しています。ここでは年間のべ約12~13万本のタイヤをテストしているんですよ。※COVID-19流行前のデータ
川本:へぇー。タイヤ開発の要ちゅーことですな。
小澤:その通り!一般に公開されていないものが多いですが、今回は特別にご案内しましょう。
川本:わくわく!!
小澤:実際のテストコースは機密が多いので、モデルにした一般道の路面をサンプルにご紹介します。
① 木の根が成長し隆起した路面
小澤:まずはこちら。道路の脇の樹木の根っこが伸びて、道路が隆起してしまった路面ですね。
川本:大きな木や竹林に隣接する側道とかでよくあるよね。
② 横断的に盛り上がった路面(かまぼこ)
小澤:次は路面が盛り上がっているところです。ドライバーの間では「かまぼこ」って呼んでいますね、横から見るとこの盛り上がったところがかまぼこみたいでしょ。
川本:ここは走っていると「ぼっこん」ってするよね~。
小澤:タイヤによって「ぼっこん」の大きさとか感触は全然違うんです。
川本:そうなんだ~メキシコの住宅街とか海外ではよく見かけるけど、日本ではどこにあったっけ?
小澤:道路を横断する配管工事の跡や、下り坂や駐車場などで減速を促すように設置されていますね。こういうところは減速する場所だけど、乗り心地が悪いタイヤだと止まるぐらいまで減速しないと、カップホルダーのコーヒーがこぼれちゃったりして大変なんです。
③ つぎはぎされたアスファルト路面(パッチ)
小澤:最後はこちら。部分的に補修工事した道とかだとこういうところ多いですね。路面をつぎはぎしている感じなのでパッチって呼ぶこともあります。
川本:こういう路面は実際に車で走っていてもよく遭遇するよね。
小澤:走行テストをするときは、ここを乗り越えた時のショックや揺れ、音の居住性や片側だけ乗り上げた時に進路が乱れないかの操縦性など、全般的に確認しています。
川本:この路面を走る一瞬でいろんなことを確認してるんだね。
小澤:この3つの路面はほんの一部ですが、実際に皆さんが走っている路面をモデルにコースを作り、そこで走った時の乗心地や音、操縦安定性とかの評価をしているんです。
川本:お客さんによって求められる性能が大きく異なるし、よりよいタイヤを作るにはいろんな路面でテストしてもらうことが重要なんだよね。世界を走るブリヂストンとしては、様々な路面に対応できるタイヤを作る事は技術者の使命だし、初心者からプロドライバーまで様々な運転手のスキルに合わせて評価してもらえる事で、非常に助かっています!
小澤:今回ご紹介した路面以外にも、プルービンググラウンドには様々な種類の路面を設置しているんですよ。全部はお見せできないんですが、さっきご紹介したコースを走っているときの動画をお見せしましょう。
川本:お!コースに潜入した動画はなかなかレアだね!
小澤:今回紹介した以外にも、当社のプルービンググラウンドには色々な路面があり、さらに世界各地にもコースを持っているので、ブリヂストンは世界中にタイヤをお届け出来るのです。
川本:実際に各国に行ったりもしているものね、そういえば一緒に中国にも行ったよね?
小澤:そうですね懐かしいですね。今、川本さんは行きたい国はあります?
川本:色々行ったからなぁ。今は月面車のタイヤも開発しているから、次に行くのは月かな!一緒に行く?
小澤:かっ考えておきます・・・
ブリヂストンはこれからも、世界中の様々な走行路面で快適に走れるタイヤの開発を進めていきます。