ハワイ州コナで開発された、海中の様子を楽しめるボート「Aeon Explorer」。
うつ伏せで下をのぞくことで、船体下部の窓を通して船に乗りながらシュノーケリングのように海中を眺められます。
「Aeon Explorer」は、太陽エネルギーの研究や環境保全、教育といったミッションのもと、2016年に開発されました。
だれでも気軽に海中散策を楽しめる
「Aeon Explorer」の特徴は、身体に障がいを持つ人や高齢者、小さな子どもなど、だれでも気軽に海中探索を楽しめるようデザインされていることです。
補助者が舵を取り、もうひとりがうつ伏せで搭乗するユニークな形状にすることで、安全に沖まで移動が可能。新しい海の探検の仕方を提供しています。
ソーラーの力で、海を泳ぐかのように走行
動力は環境に配慮し、ソーラーエネルギーを採用。船体上部に設置されたソーラーパネルでプロペラが動く設計です。操作方法は2通りで、船体に設置されたレバーを操縦するほか、連携させたスマホからも操縦可能です。
底部にはLEDのスポットライトが設置され、夜間でも海中散策が楽しめます。このライトは海洋生物を引き付けるのにも役立つそうです。
開発者が抱く海洋環境への想い
「Aeon Explorer」を開発するグループは、「Aeon Explorer」への搭乗と海洋教育をセットにした学生向けのプログラムの提供や、サンゴ礁を探検しながら周囲のプラスチックごみを回収できる装備の開発など、海洋環境の保全活動をおこなっています。今後はエコツーリズム団体への「Aeon Explorer」の貸し出しも検討しているといいます。
移動だけではない、モビリティの新しい価値へ
ソーラーエネルギーで環境にやさしく、バリアフリーなデザインで人にもやさしい。単に移動できるだけでなく、環境意識や誰もが使えるデザインといった付加価値を持つモビリティが、今後求められていくのかもしれません。
出典:Aeon Explorer
https://www.facebook.com/AeonExplorerOfficialPage/