ブリヂストンの師匠と弟子 - 超大型タイヤ生産の誇りとやりがい ー(株)ブリヂストン 下関工場 ー -
ブリヂストンで、先輩社員から後輩社員に伝わる一子相伝(?)の技術や考え方、お客様や仕事への思い。そこには、「師匠と弟子」の関係に似た、熱くドラマチック、でもなんだか身近な物語があります。ブリヂストンの意外な姿が垣間見えるかも!?
(株)ブリヂストン 下関工場では、需要が急増している超大型の鉱山・建設車両用の大型・超大型タイヤ(以下、ORタイヤ)を生産しています。今回は、タイヤ製造に必要なパーツを貼り合わせて組み立てる成型工程でベルト貼付け業務を担当するお二人に、業務にかける思いについてお話を伺います。
田中 入社してまだ半年ほどだけど、もう仕事は慣れたかな。ブリヂストンに来る前は空港での地上業務をしていたんだよね。
原口 はい、旅客機のハンドリング業務をやっていたんですが、コロナで業界も厳しくなり、また、前々からモノづくりにも興味を持っていました。義父がブリヂストンの下関工場で働いているご縁もあって入社しました。実際に職場に立ってみると、想像していたよりもはるかに大きなタイヤを、しかも多くの工程で人の力で作り上げていくことに気持ちがアガりました!
田中 僕も初めて現場に入ったときにそう思ったよ。ORタイヤは大きい分、自動化できないところが多いんだよね。それだけ熟練の技も必要になる。モノづくりの手触り感が得られる仕事だよね。
専門用語など一から覚えなければいけないことは多いけれど、社会人を経験しているだけあって、仕事に対する姿勢がしっかりしているのはさすがだね。
原口 危険予知については、前職でも意識していたんですが、動くマシンと向き合っての仕事はやはり勝手が違うので、気を引き締めて取り組みたいです。
田中さんは最初、怖いイメージがありましたけど、現場では温かくご指導いただいています。最初に言われたのは「とにかく怪我をするな」と「一つひとつの作業の点検と確認をしっかり行うこと」でしたね(笑)。
田中 そうだったね。取り扱う製品が大きいので、ちょっとした油断が大きなケガにつながりかねないからそこは常に気をつけてほしいな。また、作業の一つひとつをしっかり点検、確認することで、安全、品質を担保しているんだ。あとは力作業が多いので筋力をつけないといけないね。
原口 体力仕事なので、毎日お腹がすきますね。今は食べることも仕事だと思っていて、筋トレも心がけています。現場では、貼付けるゴムも一つひとつがやはり重くて、この仕事の大変さを実感しています。力を分散する技術なども教えていただいているので、1日働き抜く力をまず身につけたいですね。
田中 要領を身につければできるようになると思うんだけど、言葉ではなかなか伝わらないから、作業をやってみて間違ったやり方だったらアドバイスする。その繰り返しで、体に覚え込ませないといけないね。もうしばらくすればできるようになると思うからあと少しだね。
原口 田中さんがいつも隣にいるので、疑問に思ったことはすぐに相談するようにしています。でも甘えてはいけないので、いつも緊張感を持って取り組むように心掛けています。休憩中や、就業後のお風呂、またご飯に連れていっていただいたり、いろんな場面でいろんなことを教えていただいています。
田中 4班3交代のリズムにも慣れたかな。
原口 そうですね。前職でもシフト業務だったのでそこは大丈夫です。昼でもしっかり睡眠を取れるタイプなので(笑)。
田中 それならよかった。休むときはしっかりリフレッシュをしながら、今年の夏までには、一通り現場をこなせるようになってほしいな。
原口 まずは作業標準をしっかり身につけて一人前なることが当面の目標です。そして長期的には田中さんのように、僕も後輩にしっかり教えられるようになりたいです。
田中 若手も多いので切磋琢磨して頑張ってほしいね。そして、先輩から受け継いだことを自分の後輩に伝えていくことも、原口くんのこれからのミッションだ。まずは、現場で起きていることをしっかり理解すること、ミスすることなく仕事を回していくことから始めていこう。もちろん安全第一で!
原口 ありがとうございます。必死で食らいついていきますので、これからもご指導お願いします!