創立90周年企画:ブリヂストンが選ぶ「日本の道90選」(中部編2)
ブリヂストンは2021年3月に創立90周年を迎えます。ブリヂストンブログでは、「90」周年にちなんで、日本各地の魅力的な道を独自に選出し、「ブリヂストン日本の道90選」としてご紹介します。
ブリヂストン創立90周年にちなんで独自に選出した「ブリヂストン日本の道90選」。中部編 パート2となる今回は、人々の生活を支えた道、人々と共存する道をテーマに5つの道をセレクト。天空の里とも呼ばれる「下栗の里」、豪雪地帯の人々の生活を変えた「五箇山トンネル」、険しい天城の山の移動を変えた「河津七滝ループ橋」、最先端の技術を駆使して完成させた「鷲見橋」、そして人と街、文化が共存する100m道路である「久屋大通」をご紹介していきましょう。
<ご紹介する道>
・下栗の里(長野県)
・五箇山トンネル(富山県)
・河津七滝ループ橋(静岡県)
・鷲見橋(岐阜県)
・久屋大通(愛知県)
●下栗の里(長野県)
南アルプスに囲まれた山間の奥地にひっとりとたたずむ「下栗の里」。標高800m~1100m、最大傾斜38度の傾斜面に点在する畑や家屋は飯田市上村遠山郷を代表する景観で、「日本のチロル」「天空の里」と表現されるほどの絶景地です。スタジオジブリの短編映画「ちゅうずもう」の着想を得た場所としても知られています。狭く険しい山道を登って行くと下栗の里駐車場へ。ここから徒歩20分ほどの場所にある展望台「天空の里ビューポイント」からは下栗の里とその周辺の素晴らしい風景を堪能することができます。
●五箇山トンネル(富山県)
かつて五箇山地区と城端地区を結んだ旧五箇山街道。この地は冬になると4mもの雪が街道を覆う豪雪地域で、生活に必要な物資を運ぶ人々は日々雪崩の恐怖におびえながら通行していたといいます。難所であった細尾峠には「人喰谷(ひとくいだに)」とも呼ばれる場所もあったほど。1984年、「五箇山トンネル(3070m)」を含む延長3350mのバイパス道路が開通し、両地区は通年で往来できるようになりました。この地で暮らす人々の生活を豊かにしたこのトンネルと国道304号は、旧建設省と「道の日」実行委員会による「日本の道100選」にも選定されています。
●河津七滝ループ橋(静岡県)
「河津七滝ループ橋」は高低差が45mある国道414号線を全長1064m、直径80mの二重のループでつないだ伊豆半島を代表するループ橋です。かつてこの場所にはヘアピンカーブが連続するつづら折りの道がありましたが、地震による土砂崩れによって国道が寸断、この災害を受け1981年にループ橋を建設し、険しい天城の山の移動を克服しました。ループ橋の真下にはパーキングスペースがあり、ループ橋の美しい姿が楽しめます。またこのすぐ近くでは河津七滝めぐりも楽しめるとあって、ドライブスポットとしても人気があります。
●鷲見橋(岐阜県)
「鷲見橋」は岐阜県郡上市にある東海北陸自動車道の道路橋です。先進技術を惜しみなく投入した橋長436mの曲線橋で、開通当初は中央の橋脚高さが118メートルもあることで話題となりました。その後高鷲IC〜ひるがの高原SA間の4車線化に合わせて下り専用として2本目の橋が建設され、橋梁高125mを誇る橋脚高日本一の道路橋が誕生しました。高速道路を走行している時はその高さをほとんど感じられませんが、高鷲ICで高速道路を降り、鷲見川にそって走る県道452号線から眺めるとその高さに圧倒させられます。
●久屋大通(愛知県)
名古屋市の中心部、栄の街を南北に貫く「久屋大通」は、鎌倉の若宮大通(100m)、札幌の大通公園(105m)を凌ぎ、平均幅員112.17mと日本一の道路幅を誇る「100m道路」です。ここは戦後復興の都市計画の一環として整備された大通りであり、その中央には南北2kmに渡る久屋大通公園があります。180mの高さがある名古屋テレビ塔の周辺には、2020年9月に公園と商業施設が一体になった「Hisaya-odori Park(ヒサヤオオドオリパーク)」がオープン。道と人々が共存し新たな価値を生むエリアとして注目を集めています。また、「日本の道100選」にも選定されています。
●今回ご紹介した道