創立90周年企画:ブリヂストンが選ぶ「日本の道90選」(関東編1)
ブリヂストンは2021年3月に創立90周年を迎えます。ブリヂストンブログでは、「90」周年にちなんで、日本各地の魅力的な道を独自に選出し、「ブリヂストン日本の道90選」としてご紹介します。
■ブリヂストンの歴史と「道」
2021年3月、ブリヂストンは創立90周年を迎えます。創業者の石橋正二郎は、ブリヂストンの前身である「志まや」の仕立物業を引き継ぐと、足袋専業へと経営の舵を切るなど大胆な改革を行い、成功を収めました。その後、日本で自動車が普及する前から将来のモータリゼーションを確信していた正二郎は、周囲の反対を押し切り、自動車タイヤの開発を始め、1930年に第一号タイヤを完成しました。
そして、翌年1931年3月1日に「ブリッヂストンタイヤ株式会社」を設立し、本格的に自動車タイヤの製造・販売を開始しました。足袋からタイヤへ、ブリヂストンの歴史は人々の移動の歴史と深く結びついています。今も昔も、わたしたちは人々の移動を足元から支え、人々とともに、そして「道」とともに歩み続けてきました。
獣道から始まったとも言われる「道」は、人々が移動しはじめ街ができ、そこで文化が生まれ、歴史をつくってきました。古くは魏志倭人伝や日本書記などで語られた「道」も、今日みなさんがドライブした「道」も、それぞれの「道」には様々なストーリーがあります。1986年、当時の建設省(現在の国土交通省)は道の日(8月1日)の制定にあわせ「日本の道100選」を選出。そして1995年と1996年には国土交通省が「歴史国道」を、文化庁も1996年に「歴史の道百選」をそれぞれ選出し、日本国内の素晴らしい道とそのストーリーを紹介しています。
タイヤを作り始めて90年。わたしたちブリヂストンもタイヤと切り離すことのできない「道」に今一度注目し、文化や歴史を語る道だけでなく、美しい日本の風景を堪能できる道、移動する楽しみを体感できる道など、ストーリーと魅力溢れる「道」を改めて調査。そして創立90周年にちなんで、日本各地から「ブリヂストン日本の道90選」を独自に選出し、みなさんにご紹介していくことにしました。
ドライブへ出かけると、その目的地ばかりに気を取られてしまいますが、少し寄り道をしてみる、少しだけ遠回りをしてみると、生涯記憶に残る素晴らしい「道」に出会えることもあるでしょう。また毎日の通勤や通学、仕事で走っているいつもの「道」にも、驚きのストーリーがあるかもしれません。この「ブリヂストン日本の道90選」が、みなさんが新しい発見と感動に出会うきっかけとなれば幸いです。
■ブリヂストン日本の道90選[関東編1]
ブリヂストン創立90周年にちなんで独自に選出した「ブリヂストン日本の道90選」。今回紹介するのは世界的な大都市”東京”とその周辺の魅力を体感できる「道」です。[関東編 1]では、東京都心の地上&地下を駆け抜ける「首都高速」、東京湾の海底深くを貫く「東京湾アクアライン」、そして今も昔も東京のファッションや文化を発信しつづける街”銀座&日本橋”の目抜き通りである「中央通り」、そしてわたしたちブリヂストンの社名がつく「BS中央通り」をみなさんにご紹介していきましょう。
<ご紹介する道>
・首都高速(東京都)
・東京湾アクアライン(神奈川県/千葉県)
・中央通り(東京都)
・BS中央通り(東京都)
●首都高速(東京都)
「首都高速」は東京を駆け抜ける全長337.8kmの都市高速道路。都心部を一周するC1都心環状線、汐留のオフィス街や大井競馬場、羽田空港まで東京モノレールとの並走も楽しめる1号羽田線、大変革を遂げている渋谷の街を抜ける3号渋谷線など、大都市東京の今が堪能できる高速道路です。夜の首都高速は絶景夜景の宝庫。車窓に映し出される風景はまるでナイトシアターのよう。なかでも芝浦と台場を結ぶレインボーブリッジ(東京湾連絡橋)は夜景ドライブのハイライトに。全長798mのその橋からは東京の夜景を一望することができます。
●東京湾アクアライン(神奈川県/千葉県)
川崎と木更津を結ぶ「東京湾アクアライン」。1997年に開通したこの道は9.5kmの東京湾アクアトンネルと4.4kmのアクアブリッジ、そしてその中間にある人工島に作られたパーキングエリア”海ほたるPA”から構成される全長15.1kmの高速道路。東京湾の底を走る海底トンネルは世界最長を誇り、川崎から日本の国道でもっとも低い海面下60mにまで一気に下ります。海ほたるPAでは東京湾の真ん中から東京、神奈川、千葉の風景を一望でき、そこから木更津までのアクアブリッジの区間では海上のドライブを満喫することができます。
●中央通り(東京都)
銀座、日本橋、神田、秋葉原、上野と東京の繁華街を結ぶのが「中央通り」。この道のハイライトになる日本橋は、徳川幕府が制定した5街道(東海道、中山道、日光街道、奥州街道、甲州街道)の起点となった場所と言われており、日本の道路の起点を示す日本国道路元標があります。中央通りのすぐ下にはアジア初の地下鉄として開業、1934年には上野―新橋間の運転を始めた東京メトロ銀座線が走っています。ブリヂストンの本社もこの中央通りにあり、南へとクルマを走らせると美しいネオンに彩られる銀座の街並みを楽しむことができます。
●BS中央通り(東京都)
東京都小平市には、ブリヂストンの技術開発・生産拠点となるブリヂストン技術センターと航空機用タイヤの工場であるACタイヤ製造所があります。現在この地は、ブリヂストンの新しいイノベーション拠点へと生まれ変わるべく大規模工事が行われており、その第一弾として2020年11月に企業博物館「Bridgestone Innovation Gallery(ブリヂストンイノベーションギャラリー)」がオープンしました。その建物の前にある道が「BS中央通り」です。
「Bridgestone」を省略した「BS」が通りの名称についている珍しい道で、国内ではブリヂストン創業の地、福岡県久留米市とここだけ。右も左もブリヂストンの施設、まるでブリヂストンの敷地内を走っているような気分になる”一般道”です。
●今回ご紹介した道