【ブリヂストンの師匠と弟子】モータースポーツ活動を支える2人
ブリヂストンで、先輩社員から後輩社員に伝わる一子相伝(?)の技術や考え方、お客様や仕事への思い。そこには、「師匠と弟子」の関係に似た、熱くドラマチック、でもなんだか身近な物語があります。ブリヂストンの意外な姿が垣間見えるかも!?
今回取り上げるのは、国内最高峰の4輪レース「SUPER GT」や「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」等、ブリヂストンのモータースポーツ活動を支えるモータースポーツ推進部の山本塁社員と真木小太郎社員。二人の業務内容やモータースポーツに関わることの意義について聞いてみました!
山本 真木君がモータースポーツ推進部に来て1年半が経ったけど、どう? 仕事にはもう慣れた?
真木 モータースポーツ推進部の業務は、以前携わっていた研究開発の仕事とは全く異なるので最初は動揺しました。でも「やってみないと分からない、やるしかない」と食らいついているうちに、少しずつ慣れてきたところです。
山本 まだ1年半と考えるとすごいよね。よく馴染んでいると思う。モータースポーツ推進部の業務は、モータースポーツのチームやカーメーカーとの契約の締結やお金の管理、スポンサーとしてレースの主催者との交渉、レース現場をブランディングやビジネスの場として活用するための企画など、本当に幅が広い。真木君は一見引っ込み思案に見えて、実は交渉ごともうまいよね。
真木 その部分は特に意識して頑張っているので、うれしいです。交渉術以外にも、契約や予算管理、海外レースの場合は貿易実務にも関わりますし、ここにきてから新たに学んだ知識・知見は多いと思っています。
山本 真木君は「若手のホープを貸してくれ」とお願いして、一時的にタイヤの研究開発部門から来てもらっている人材。それだけに、少しでもたくさんのことを学んで持ち帰ってくれることと、将来的に研究開発と管理部門である我々モータースポーツ推進部との架け橋になってくれることを期待しているんだ。
真木 ありがとうございます。限られた期間ですが、視野の広さや幅広い知識など、山本さんから学ぶことはまだまだたくさんあると思っています。
山本 僕たち2人で「SUPER GT」と「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」、隔年だけど世界最高峰のソーラーカーレースである「Bridgestone World Solar Challenge」も担当しているから、これからも力を振るってもらう機会は多いはず。また、ブリヂストンがモータースポーツに参戦している最大の目的は、多くの人にブリヂストンを好きになってもらうためなんだよね。WebやSNSを活用したモータースポーツの盛り上げや、さらにブリヂストンの存在感を高める施策など、やれることを模索していきたいね。
真木 そうですね!ブリヂストンのタイヤはモータースポーツでも大活躍なので、より多くの方にもっと知ってもらえると嬉しいです。
山本 例えば「SUPER GT」は車両開発の制限が厳しいため、純粋にタイヤメーカー同士の争いになることが珍しくない。だからタイヤに注目が集まるんだけど、そういう側面を知ってもらえればもっと興味を持ってもらえると思う。その意味でも、レースのルールや楽しみ方なんかももっとアピールをしていく必要があるね。
真木 モータースポーツ推進部での業務において、「一つの目的に対して、いくつものアプローチがある」ということも、僕にとって大きな学びでした。社内外に向けたアピールも、“さまざまなアプローチ手法を模索して目的を達成する”点を意識しています。
山本 頼もしいね!モータースポーツは観客の皆さんに見てもらえないと始まらない。今はコロナ禍という厳しい状況で、レースの回数が少なく、サーキットの場所も限られていて観戦のハードルがより高くなっているんだよね。一方、近年ではeモータースポーツといった新しい試みにも注目が集まって来たりもしている。僕たちも、ブリヂストンの枠を超えて自分たちにできるやり方でモータースポーツ文化の振興にも注力していこう!