ブリヂストンが選ぶ「新・日本の道」(九州編1)
「ブリヂストン日本の道90選」の続編としてブリヂストンの公式Instagramでスタートした「新・日本の道」。ブリヂストンブログでもエリアごとの魅力的な道を紹介していきます。今回は九州編の第一弾として大分県と熊本県、長崎県にあるぜひ訪れたい道をピックアップ。歴史ある手彫りのトンネルから美しい景色とドライビングを堪能できるワインディングロード、また江戸時代の生活を感じることができる道など、このエリアには要注目の道がたくさんあります。ドライブ旅行の参考にしてください!
<ご紹介する道>
・青の洞門 (大分県)
・杖立温泉 (大分県)
・女神大橋 (長崎県)
・ドラゴンロード (長崎県)
・雲仙多良シーライン (長崎県)
・島原まゆやまロード (長崎県)
・鯉の泳ぐまち/島原市新町一帯 (長崎県)
・武家屋敷通り/武家屋敷水路 (長崎県)
・雲仙グリーンロード/南串山棚畑 (長崎県)
・伊王島大橋 (長崎県)
●青の洞門 (大分県)
禅海和尚が石工たちとともに30年もの歳月をかけノミと鎚だけで掘り進めたという青の洞門。1764年に開通した全長342m(トンネル部分は144m)のこの洞門は「人は4文、牛馬は8文」の通行料を徴収したことから日本初の有料道路とも言われています。明治時代に大規模な修復が行われていますが、現在でも当時の面影を残す手彫りの部分を見ることができます。また洞門を抜けると山国川のほとりに出ますが、対岸には美しいネモフィラの花畑があり、4月中旬から5月中旬の開花シーズンは多くの人々がその美しい風景を楽しみにこの地を訪れています。
●杖立温泉 (大分県)
大分県中津市と熊本県阿蘇市をつなぐ国道212号沿いにある杖立温泉は開湯してから1800年とも言われる歴史ある温泉街です。杖立温泉はこの地が発祥といわれる"鯉のぼり祭り"によって、近年全国から注目を集めています。1980年頃から杖立川の上に鯉のぼりが掲げられるようになり、年々その数と規模は拡大、現在では実に3500匹もの鯉のぼりが泳ぐまでになりました。川沿いの公共駐車場へとクルマを進めれば、車窓から圧巻の光景を楽しむことができます。"鯉のぼり祭り"は毎年4月1日から5月6日まで開催。夜間はライトアップも行われています。
●女神大橋 (長崎県)
女神大橋は長崎市の南部(戸町)と西部(西泊町)を結ぶ斜張橋です。 "ヴィーナスウィング"の愛称を持つ全長1289mのこの橋は、2005年に開通し、現在はながさき女神大橋道路として有料道路になっています。夜間はライトアップが行われ日本夜景遺産(ライトアップ夜景遺産)にも認定されています。日没にあわせ鍋冠山公園の展望台を訪れれば、ライトアップされた女神大橋と、香港やモナコとともに世界新三大夜景都市として選ばれている長崎市の夜景を存分に楽しむことができます。
●ドラゴンロード (長崎県)
九州の人気ツーリングスポットとして知られる雲仙市のドラゴンロードは、国道389号と国道251号を繋ぐ県道128号/雲仙千々石線の通称です。ライダーたちを魅了するこのルートのハイライトとなるのは稚児落ノ滝園池から岳棚田展望台までの4.5kmで、その途中にはまさに龍が舞うように5つのヘアピンが続く走りごたえのある区間もあります。ここには橘湾を一望する展望所もあり、バイクを停め素晴らしい眺めも堪能できます。なお国道389号側からアクセスすると下りとなるため、小排気量のバイクでも存分にこのルートを楽しめるでしょう。
●雲仙多良シーライン (長崎県)
雲仙多良シーラインとも呼ばれる諫早湾干拓堤防道路は、諫早市高来町と雲仙市吾妻町をつなぐ諫早湾の潮受堤防上に建設されたルートで、2007年に開通しました。諫早湾の真ん中を走る約8kmにおよぶ直線路の中間地点には有明海と諫早新地(調整池)の美しい眺望が楽しめるパーキングスペースがあります。ここには道路を跨ぐ歩道橋があり、雲仙市方向には雲仙・普賢岳を、諫早市方向には多良岳を望むことができ、また晴れた日には有明海を挟んで熊本側も眺めることができるという雲仙多良シーラインの人気ビューポイントになっています。
●島原まゆやまロード (長崎県)
雲仙天草国立公園内にある島原まゆやまロード/長崎県道207号は、雲仙岳の東側山麓と眉山の間を縫うように駆け抜ける全長8kmのワインディング道路です。車窓からは国指定の天然記念物に指定されている溶岩ドーム"平成新山"を眺めることができ、雲仙岳の火山観光ドライブを楽しむことができます。また平成新山展望園地付近は複数のコーナーが続く区間で、眺望に加えドライビングも存分に楽しむことができます。鯉の泳ぐ町や武家屋敷通りなど島原市の人気ドライブスポット巡りとあわせ足を運んでみることをオススメします。
●鯉の泳ぐまち (長崎県)
島原市は市内60か所以上から水が湧き出ており、島原湧水群として日本名水百選にも指定されている場所です。島原市新町一帯はそんな"水の都"島原を代表する地域。道路のすぐ脇には透き通るほど澄んだ湧き水が流れる全長100メートルの水路があり、1978年に地域の町内会が中心となりここに色とりどりの錦鯉が放流されました。以来この地域は"鯉の泳ぐまち"と呼ばれるようになり、城下町の名残を残す町並みと道路脇を流れる水路、そして錦鯉によって日本情緒溢れる美しい景観を楽しませてくれる町として人気を集めています。
●武家屋敷通り/武家屋敷水路 (長崎県)
島原城の西側に位置し、江戸時代には島原藩の下級武士の住まいがあった武家屋敷街。ここには"水の都"島原を象徴する湧水の水路が道路の中央にあり、現在も当時のままの姿で大切に保存されています。この水路はこの地に住む武士たちの生活用水として2km離れた杉谷町の熊野神社から湧水をひいてきたもので、江戸時代の人々の暮らしとこの町の歴史を今に伝えています。現存する水路は400mほどで、その沿道には見学できる武家屋敷も複数あります。近隣の駐車場にクルマを停めゆっくり時間をかけ歩いて巡るのがオススメです。
●雲仙グリーンロード/南串山棚畑 (長崎県)
じゃがいもの生産量で全国3位(2021年)を誇る長崎県。雲仙グリーンロード/島原半島広域農道の南西部に位置する雲仙市南串山はそのじゃがいもの一大産地として知られています。駐車場が整備されている南串山棚畑展望台には3.7mの高さがある展望櫓があり、長崎県だんだん畑10選に選定されている約800枚とも言われるじゃがいも棚畑越しに橘湾の対岸にある国崎半島や長崎市まで望むことができます。作付けが行われる3月頃はマルチ(農業用マルチングフィルム)による照り返しがとても美しく、多くの写真愛好家がこの地を訪れています。
●伊王島大橋 (長崎県)
伊王島大橋は伊王島町沖ノ島と香焼町を結ぶ道路橋です。船でしか渡れなかった伊王島に自動車で行き来ができる橋が完成したのは2011年のこと。この伊王島大橋によってかつての炭鉱島は天然温泉のあるリゾート・アイランドへと生まれ変わり、近年とても人気を集めています。橋長876mの橋上からも美しい風景を楽しむことができますが、ここを訪れたら香焼町側にある香焼総合公園展望台にもぜひ足を運んでみましょう。展望台からは伊王島そして伊王島大橋、大中瀬戸の全景を眺めることができます。
●今回ご紹介した道