ブリヂストンの師匠と弟子-「現物現場」で新技術を追求 T&DPaaS技術企画-
ブリヂストンで、先輩社員から後輩社員に伝わる一子相伝(?)の技術や考え方、お客様や仕事への思い。そこには、「師匠と弟子」の関係に似た、熱くドラマチック、でもなんだか身近な物語があります。ブリヂストンの意外な姿が垣間見えるかも!?
今回は(株)ブリヂストンで、当社グループ独自のソリューションビジネスプラットフォームBridgestone T&DPaaS (Bridgestone Tire and Diversified Products as a Solution) を支える新規技術の企画・開発を担当する二人に、業務にかける思いについてお話を伺います。
石原 今岡さんの第一印象は「落ち着いている人」。新卒の配属の時、例年だと建物の入口で出迎えるんだけど、今岡さんは勝手知ったる感じでスタスタ入ってきた。
今岡 インターンをさせていただいていましたから。
石原 インターンは1カ月なのに、3年目のような自信に満ち溢れた感じだったよね(笑)。
今岡 いえいえ。「ブリヂストンがソリューションに力を入れていく」と聞いて、材料系を専攻していた私もぜひ関わりたいと思っていたので、希望通りの部署に配属されてうれしかったです。
石原 我々のチームは、リトレッドやメンテナンスのソリューションにつながる技術の企画や開発に取り組んでいて、今岡さんには、トラック・バス用タイヤを扱うお客様や現場の方々に喜んでいただけるような新規技術の開発や検証に取り組んでもらっています。最初はリモート中心だったから、慣れるまで大変だったよね。
今岡 そうですね。でも、石原さんから、部員の全員と1on1で30分ずつオンラインで話す機会を企画してみたら?と提案いただいて。丸一週間、ずっと面談していました。それでどんな方がいて、どんな仕事をされているのかが分かったんです。
石原 今岡さんは「報連相」を大切にしていて、分からないことは一度自分で考えた上で聞いてくるよね。「今、今岡は困っています」って(笑)。分からないことを後回しにせず、きちんと問題を解決しようという姿勢がすごくいいと思うよ。
今岡 気軽に話せる雰囲気作りを意識していただいていると思います。レスポンスも早くいただけるので助かっています。
石原 入社して1年半が経つけど、特に印象に残っているエピソードはある?
今岡 昨年10月の初めての栃木出張ですね。実車を使ってタイヤの性能を評価するテストコースで大型トラックの助手席に乗せていただいて、車両に自分で取り付けたセンサーから出てくるデータの計測を経験したんですが、自分が大型トラックに乗るなんて、学生の時は思ってもみませんでした。助手席からドライバーさんにスピードなどを指示していたんですが「新人なのにこんなことしていいのかな」と思っていました(笑)。会う方も初めての方ばかりですし、テストコースでの業務の流れも見えず、とても緊張しました。
石原 ブリヂストンは現物現場を大事にしているからね。データ計測ももちろんだけど、ドライバーさんが置かれている環境や運転時の気持ちなどもきちんと理解してもらいたかった。12月には現地のお客様も訪問したね。その後の昼ごはんでは、大盛りのご飯を平らげていたけど(笑)。
今岡 初めてお客様を訪問する出張が無事終わり、ほっとしたなかで食べたとんかつ、おいしかったです(笑)。石原さんをはじめ、皆さんのお陰で、いろんなことを調整しつつ仕事を進めていけるようになったと思います。事前の準備や資料作成も、相手に意図を伝えることを意識して取り組めるようになったのが成長かも。
石原 安心して任せられる仕事が増えてきています。今岡さんで新入社員を指導するのは2回目だけど、相手の経験や個性に応じて、教え方って変わってくる。教えることの楽しさ、難しさを実感しています。また、現物現場と自分の知識や発想の掛け算で、既存の枠組みにとらわれない新しい提案をしてくれるので、技術者としても刺激を受けています。
今岡 2年目の今年は、自分のなかでできることを増やしていくことが目標です。そのベースとなる知識の幅も広げていければと思っています。
石原 そうだね。今は技術開発が中心ですが、いずれ共同開発を進めるための渉外などもお願いしたいと思っています。大変なこともあると思いますが、上手くリフレッシュして、心身健康で過ごしてください。
今岡 石原さんも健康に気をつけてくださいね。リモートワークでアイロン台をデスク代わりに使っていると聞いて、腰を痛めないか心配です(笑)。
石原 はい…。新しいデスク、買いたいと思います(笑)。