男性の育休、子育てへの意識変化のきっかけに。
「子育ては、やってみると想像以上に大変でした・・」
こう話すのは、世界の建設・鉱山現場などで活躍する巨大なタイヤの販売企画を担当する浅川さん。第1子誕生を機に、2020年4月から6月の3か月間育休(育児休職)を取得しました。
働き方変革が進む今日、誰もが働きやすい職場づくりはブリヂストンでも重要なテーマの1つ。今回は実際に育休を取得した男性社員のリアルな体験談を聞いてみました。
Q:育休を取得しようとしたきっかけ・理由を教えてください!
子どもができるということが分かって、夫婦で話し合って決めました。妻は出張や夜勤の多い総合職として働いており、スムーズな職場復帰のためには夫である自分のサポートが必要だと考えました。
Q:育休をとることに不安はありませんでしたか?
不安はかなりありましたね。当時所属していた部署は、5名と少人数だったので、私が育休をとることで、メンバーの仕事量が増えてしまうことが最も気になりました。周りへの影響が少しでも少なくなるように、上司とメンバーへ育休について早めに相談をすることにしました。余裕をもって相談することで、仕事の引き継ぎをスムーズに実施でき、周りからの理解を得やすかったと思います。育休を考えている人には周囲への早めの相談をオススメします。
Q:パパと子どもの1日の過ごしかたは?
起床 | 起床・離乳食づくり・食器洗い等の家事 |
9:00 ▼ 12:00 |
子ども起床・朝食 一緒に遊ぶ |
12:00 ▼ 13:00 |
昼食 |
13:00 ▼ 15:00 |
寝かしつけ(昼寝) 家事・夕食準備 |
15:00 ▼ 17:00 |
子どもと遊ぶ 奥さん帰宅 |
19:00 ▼ 20:00 |
夕食・お風呂 |
21:00 | 寝かしつけ |
Q:育休を通じて気づいたこと・感じたことを教えてください。
育休前から子育てに積極的なタイプだと思っていましたが、1日中子どもと過ごすことは想像以上に大変でした‥。
仕事を終えてからやる数時間の育児と、朝~晩まで子どもと過ごし全責任を持って世話する育児とではまるで異なりますね。それと、育休中に家事を率先してやっていたことから、家事のレベルが格段に上がりました。今では平日用の作り置きおかずを週末に作るようになったのですが、家族からも好評です。
Q:育休を取得する前と後とで、子育てに対する意識の変化はありましたか?
育休を取得したことにより取得前は無意識のうちに子育ての主体は妻だと考えていたことに気づきました。育休中に子どもと触れ合い、家事育児をこなす中で自分も育児の主体であることが実体験をもって理解できた気がします。今後、妻が突然の風邪で寝込むことがあっても、家事・育児をバッチリこなせる自信がつきました。
ブリヂストンの育児休職制度では、子どもが満1歳6カ月に達した後最初に到来する3月31日の翌月末日(4月30日)まで、または2才に達するまでのどちらか長い期間を対象に、一定期間休職することができます※。2020年は男性38名の社員がこの制度を活用しました。
※本人または配偶者が、上記の期間の限度まで育児休職を取得していた場合で、かつ特別な事情により子どもを養育する者がいない場合は、最長で子が2才7カ月に達するまで育児休職を延長することができます。
そのほかにも、育児と仕事の両立について情報交換する「育児休職者セミナー」や、上司と本人が育休復職後の働き方について話し合う「復職前面談」を実施して、男性の育休取得を促す取り組みも行っています。
ダイバーシティの時代。
多様な価値観や個性を持つ人々が「働きやすく、活躍できる」職場環境を築いていくためには、制度づくりはもちろんのこと、メンバーが互いを尊重し、一人ひとりが気持ちよく働くための“思いやり”が大切ですね。