人類と共に五千年!知られざるタイヤの歴史!
皆さんの暮らしの身近にあるタイヤ、実はそのルーツをたどると、太古の時代までさかのぼることをご存知ですか?今回はそんなタイヤの長い歴史を、ギュッと凝縮してご紹介します。
皆さんが「タイヤ」という言葉を聞いたとき、どんなものを思い浮かべるでしょうか?おそらく多くの人が、黒くて丸い、ゴムでできたタイヤをイメージするのではないでしょうか。では、「タイヤ」というものはいつからあるのでしょう?
タイヤを「物や人を運ぶための乗り物につける車輪」と定義すると、その起源は紀元前三千年のメソポタミア文明にまでさかのぼります。人が車輪のついた乗り物を使っている様子が当時の壁画に描かれており、約五千年前という大昔から、人類がタイヤと共に暮らしてきたことがわかります。
現代の多くのタイヤにはゴムが使われていますが、初めてタイヤにゴムが使われたのは186年前の1835年のことです。当時は車輪に巻き付ける形でゴムが使われていました。その後、タイヤに空気を入れたり、金属のワイヤーで補強したりと、さまざまな改良が重ねられて、頑丈さや乗り心地が改善し、現代のタイヤに近づいていきます。
今では直径4mに達する大型のタイヤもあります。鉱山などで働く大型車両に使われるこのタイヤ、巨大な車体を支えながら、未舗装の荒れた路面を走行できる耐久性・安全性が求められるため、製造には高い技術力が求められます。先人たちの長年の努力や研究によって培われた技術が、現代のタイヤづくりにつながっているんですね。
また当社は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)、トヨタ自動車株式会社と共に、国際宇宙探査ミッションに参画しており、月面探査機に装着されるタイヤを開発しています。地球上よりも気温差が大きく、絶えず宇宙線が降り注ぐ過酷な月面の環境にも耐えられるように、ゴムではなく、全て金属でつくられているのが特徴です。
タイヤの歴史、いかがでしたか?ブリヂストンは今年で創立90周年を迎えました。これからもタイヤと共に歴史を刻みながら進化を続け、皆さんの暮らしや社会の足元を支える企業を目指していきます。