S20EVOの性能を大幅に改善し、ライディングテクニックとマシン性能を余すところなく路面に伝え、
切れ味鋭いコーナリングを体感できる先鋭スポーツラジアルタイヤ、見参。
株式会社ブリヂストンは、2輪車用タイヤブランド「BATTLAX(バトラックス)」において、一般公道走行向けのスポーツラジアル商品として「BATTLAX(バトラックス) HYPERSPORT(ハイパースポーツ) S21(エスニイイチ)」を発売。スポーツラジアルタイヤに求められるドライ路面のグリップ力とコーナリング性能を高めることを追求しており、ライダーの走ることの楽しさに貢献します。
合計10サイズで好評発売中です。
BATTLAX HYPERSPORT S21は、世界最高峰の2輪レース用のタイヤ開発でも活用されてきた開発技術ULTIMAT(アルティメット) EYE(アイ)™を初めて一般公道走行向け2輪車用タイヤに適用し、スポーツ走行で必要とされるグリップ力と、相反する耐摩耗性能を高次元で両立しています。これにより、従来商品「BATTLAX HYPERSPORT S20EVO」対比でコーナーリング性能の向上と摩耗ライフ約30%向上(※1)を実現しました。
※1 当社内基準による試験結果です。試験結果はあくまでもテスト値であり、運転の仕方によって異なります。
ULTIMET EYE™とはタイヤの接地面挙動を計測・予測・可視化するブリヂストン独自のタイヤ開発技術です。
従来のタイヤ開発では、シミュレーションを行い、試作品を作り、室内計測と実車テストを通じて性能確認を行っていました。
ULTIMET EYE™は実車と同等の高速走行状態を室内で再現し、タイヤ接地面における挙動を可視化することができます。
これによって、従来の実車テストに加えて、科学的な根拠に基づく精度の高い解析や性能確認を行うことができ、タイヤのさらなる性能の向上を図ることができます。なお、この計測・解析を行う試験機は、時速400km、バンク角60度まで対応可能です。
タイヤの開発にあたり、コンピュータでさまざまなシミュレーションを実施。計算上、最適なタイヤを設計しプロトタイプ(試作)を製作。
シミュレーションだけでは分からない実際の性能を確認するため、実走行状態での動的なタイヤの挙動を再現し可視化。ブリヂストンの独自技術です。
【高速回転タイヤ計測技術】
トレッドパタンの接地力分布の計測・可視化技術の開発により、従来では分からなかった高速回転時のパタン細部の効きまで計測が可能に。
BATTLAX HYPERSPORT S21はフロントタイヤのクラウン形状を小径化する事で、コーナリング時の車両を傾けた状態におけるタイヤ接地面が車両前後方向に長くなり、これによって車両を旋回させる力(キャンバースラスト)が増大し、従来品「BATTLAX HYPERSPORT S20EVO」対比でコーナリング性能の向上に貢献しています。
形状変更(クラウン部半径の小径化)による接地長の変化
BATTLAX HYPERSPORT S21はコンパウンド設計を分子レベルから見直し、ミクロレベルでのタイヤと路面の接地性を向上させた専用コンパウンドを開発しました。このコンパウンドを、コーナリング時に重要となる、フロント(3分割トレッド)及びリアタイヤ(5分割トレッド)※2のショルダー部分に採用し、コーナリング性能の向上に貢献しています。
※2 Rear150/60ZR17及び160/60ZR17のみ3分割トレッドを採用しています。
新コンパウンド採用箇所
従来品のコンパウンド
S21搭載コンパウンド
従来品のコンパウンド
S21搭載コンパウンド
リアタイヤの構造設計にULTIMAT EYE™を活用することで、これまでの解析技術では見えていなかった接地面におけるタイヤが路面を滑る挙動を詳細に把握することができ、滑り域を大幅に減少させる事に成功しました。それによって摩耗が減少し、約30%の摩耗ライフ向上を実現しました。
三次元形状の溝端部はトレッド剛性をアップさせ、また、ショルダー部はスリックライクな最小限の溝配置により、大きな接地面積を得るなど、コーナーグリップを向上させる技術を採用しています。
さらに、S21の大きな特徴として、切れ味鋭い【日本刀】をモチーフとしたトレッドデザイン、存在感を誇張する印象的なサイドデザインといった遊び心を取り入れたデザインなど、イマジネーション溢れる個性的なルックスとなっています。