ABOUT
BATTLAXとは
「BATTLAX」(バトラックス)は、ブリヂストンの二輪車用タイヤのブランドです。
1983年(昭和58年)の誕生以来、レースやスポーツ、ツーリングをはじめとしたモーターサイクルのカテゴリーに装着できるタイヤブランドとして、世界中のライダーに高く評価されてきました。
誕生から40年、レース用タイヤに始まり、そのラインアップはスーパースポーツ、ツアラー、アドベンチャーからスクーター用タイヤに至るまで幅広い用途のラインアップで、高い性能と品質を提供してきたBATTLAX。
各モーターサイクルメーカーとの協働で、バイクの特長を最大限に引き出すため、日々技術革新に取り組み、現在では多くの新車装着タイヤに採用されています。
レースタイヤとしての
BATTLAX
BATTLAXは、世界最高峰の二輪車レース、最も過酷といわれる耐久レースなどでシリーズチャンピオンを獲得。数々のシリーズ、カテゴリにおいて圧倒的な勝利を獲得し続け、鈴鹿8時間耐久レースにおいては15連覇を続けています。(2023年6月現在)
ブリヂストンおよびBATTLAXのモータースポーツにおける歩みを簡単に振り返ってみましょう。
オートバイ開発から参入、
そして
世界への足掛かりを掴む全日本への挑戦
ブリヂストンは1964年(昭和39年)にオートバイで市場に参入し、同時にOEタイヤの開発を開始しました。1983年(昭和58年)、BATTLAXブランドを立ち上げ、日本のモーターサイクルレースの隆盛に合わせて果敢に挑戦。バイアスのレーシングタイヤからラジアルに移行し、中排気量カテゴリで全日本チャンピオンを獲得、確かな手応えを感じることとなりました。
国内から世界へ~持ち前の技術力と
ヒトの力で
逆境を跳ね返し、
着実にポジショニングを確立していく
1987年(昭和62年)、国内GP250ccクラスではチャンピオンを獲得、確固たる技術力を背景に大排気量への挑戦を始めましたが、大排気量では後発のブリヂストンは苦戦を強いられることとなりました。しかし、あきらめることなく、開発と挑戦を続け着実に進化を続けていきました。
1991年(平成3年)、世界への挑戦はGP125ccから。並み居る世界の強豪を相手に勝利を重ねながら“いつかは最高峰のクラスを”の野望を抱きます。
“どうせ目指すなら最高峰クラスの頂点”。
崇高な志の元で突き進み、
世界チャンピオンを獲得!
世界グランプリ250ccフル参戦を目指していましたが“獲るなら頂点を目指せ”との社命により、欧州タイヤメーカーが圧倒的優勢の最高峰クラスへ参戦。2003年(平成15年)の初優勝からわずか4年で世界チャンピオンを獲得し、2015年(平成27年)まで世界最高峰の走りを足元から支えました。
鈴鹿8時間耐久ロードレースでは2006年(平成18年)の初優勝から連勝を重ね、国内最高峰:JSB1000クラスでも2010年(平成22年)から連続チャンピオン記録を更新。「ブリヂストンでは勝てない」と揶揄された時代から「ブリヂストンでないと勝てない」と言わしめるまでに。
現在では「FIM世界耐久選手権(EWC)」や「MFJ全日本ロードレース選手権」などのモータースポーツを支えるとともに、それらを通じてタイヤの限界性能を追求する技術の研鑽につとめています。
レースで磨かれた
BATTLAX TECHNOLOGY
レースでの数々の経験と、飽くなき勝利への挑戦、そして夢の実現から得られたものは、モータースポーツの分野だけでなくBATTLAXの幅広い用途のラインアップへと還元されていきました。
その技術の結晶が「BATTLAX TECHNOLOGY」です。
この圧倒的な技術から導き出せるものは、求められる用途に適した走りを実現すること、そして、どんな状況であっても揺るぎない安全性が担保されること。さらには、バイクに乗るよろこびを、路面から五感へ、そして体中で感じること。
戦うことを宿命として生まれたタイヤ
BATTLAXという名前は、「BATTLE=戦う」「AXE=斧(おの)」という言葉を由来としています。これはライダーやマシンにとって「戦う斧」を象徴しているといえます。
BATTLAXは、この攻撃的な言葉の組み合わせから「戦うことを宿命として」生まれたタイヤだといえます。それはレースでライバルと戦うこと、そして、己と向き合い、自分自身と戦うことを意味するものだと言えるでしょう。
斧は、石器時代から世界中で使われていた道具だといわれています。人類の文明を切り拓き、文化を育み、人類の進化と進歩をともに歩んできた叡智の象徴とも考えられます。
BATTLAXシリーズの
おもなラインナップ
-
勝つために生まれた
RACING BATTLAX
レーシングタイヤの正常進化
V02 -
「雨のブリヂストン」がさらに進化したウェットレースで勝利を掴むW01
RACING BATTLAX
W01 -
コンマ1秒へのこだわり
BATTLAX RACING
進化したコーナリングスピードを体感せよ
R11 -
路面に噛みつく
BATTLAX RACING
STREET RS11 -
あらゆるシーンで魅了する機能美
BATTLAX
HYPERSPORT S22 -
ツーリングタイヤの新領域
BATTLAX SPORT
TOURING T32 -
曲がる喜びを、すべてのライダーへ
BATTLAX
HYPERSPORT S23
おもなBATTLAXシリーズ
新車装着採用マシン
BMW | R 1200 GS | BATTLAX ADVENTURE A41 |
---|
SUZUKI | Hayabusa | BATTLAX HYPERSPORT S22 |
---|---|---|
GSX-R1000R | BATTLAX RACING STREET RS11 |
BATTLAXレース戦績
1984 |
全日本モトクロス参戦 鈴鹿4耐 初優勝 |
---|---|
1985 |
鈴鹿4耐 優勝 全日本RR参戦(GP250チャンピオン) |
1986 |
GP500参戦 鈴鹿8耐久参戦、鈴鹿4耐初制覇 全日本MX、IA125クラス初チャンピオン |
1987 |
WGP日本グランプリ GP250ccスポット参戦優勝 鈴鹿4耐 優勝 |
1988 |
鈴鹿4耐 優勝 |
1989 |
鈴鹿4耐 優勝 全日本GP250クラス3連覇(〜91年) |
1990 |
鈴鹿4耐 優勝 |
1991 |
WGP125参戦 ANA参戦、MX125_500初チャンピオン、MX2クラス参戦 |
1992 |
MX250、MX2クラス初チャンピオン |
1997 |
SX250_MX125初チャンピオン |
1998 |
スーパークロス全クラス制覇、MX3クラス参戦 |
2000 |
MX3クラス初チャンピオン |
2002 |
世界最高峰の二輪レースクラスへの参戦開始 |
2003 |
ST600初チャンピオン、GP250クラス4連覇(〜06年) |
2005 |
JSB初チャンピオン |
2006 |
鈴鹿8耐初制覇 |
2007 |
世界最高峰の二輪レース初チャンピオン |
2009 |
世界最高峰の二輪レースタイヤワンメイクへ |
2015 |
世界最高峰の二輪レース撤退 |
2017 |
EWCフル参戦開始 |
2018 |
EWC海外戦(ル・マン24時間耐久レース)で悲願の初優勝、シリーズチャンピオンも獲得 |
2021 |
EWCシリーズチャンピオン2度目の獲得 |
2022 |
EWCシリーズチャンピオン3度目の獲得 |
2023 |
EWCシリーズチャンピオン4度目の獲得 |