従来の高減衰ゴム材料は、繰り返し加力回数による剛性/減衰性能の変動が大きく、また、変形を経験した後にバネ特性が初期状態に完全には戻りきらない性質がありました。こうした荷重履歴依存性が大きいため、設計値(水平ばね定数、減衰定数等)の定義が複雑で、設計者にとっては扱いづらい面がありました。
RFPICTは、ゴムマトリックス内における充填材の分散性を改良することによって、減衰発現の基本メカニズムであるゴム高分子と充填材間の摩擦等相互作用を円滑にする基礎配合技術です。RFPICTの適用によって、高減衰ゴム材料の荷重履歴依存性を大幅に低減することができます。