トラック・バス用タイヤのメンテナンスサービス 品質向上を目指して
スマートフォン1つの操作で欲しいモノが届くのが当たり前になっている時代。それを可能にしているのは物流です。そんな物流業界の安心・安全を支えることは、ますます重要になってきています。ブリヂストンでは、人やモノの移動を足元から支えるトラック・バス用タイヤのメンテナンスサービスの品質向上を目的に、メンテナンススタッフがタイヤメンテナンスの知識や作業スキルを競い、高め合う場として、2010年より「技能グランプリ」を開催しています。
「作業品質を高めていきたい」というメンテナンススタッフの想いを体現し、日々の研鑽の成果を披露する場として毎年開催していましたが、ここ数年はコロナ禍で大会が中止や延期となり、今回は3年振りの開催となりました。
100㎏を超えるタイヤをメンテナンスする匠の技
競技は、トラクタヘッドの右側後輪のタイヤをお店に保管しているスペアタイヤに交換することを想定して行われました。作業規程時間24分のなかで、ドライバーへの挨拶に始まり、作業内容の確認、車輪取外し、ナット、ボルト1本1本の清掃点検等、何十項目ものメンテナンス作業を淀みなく進めていきます。
スタッフは、1つ1つの作業に対して「ボルト清掃よし!異物なし!」と声を出しながら、重さ100kgを超えるホイール付きのタイヤを安全かつスピーディーにメンテナンスしていきます。
特に優れたメンテナンススタッフに与えられる称号「技能マイスター」に認定されたのは4名
厳しい審査を経て、高い技能レベルを有するメンテナンススタッフと認められると、「技能エキスパート」という称号が与えられます。その中でも安全性、確実性、迅速性、タイヤメンテナンスの知識等の観点から特に優れたメンテナンススタッフと認められると「技能マイスター」という称号が与えられます。
今回「技能キスパート」に認定されたブリヂストンタイヤサービス東日本(株)タイヤサービス東部店の水野裕貴と、「技能マイスターに認定されたブリヂストンタイヤサービス西日本(株)タイヤサービス臨港店の藤井裕之からのコメントをご紹介します。
―普段の作業で心がけている事を教えてください。
藤井:「安全第一で、現物現場を大切にすることです!」
水野:「安全作業です!」
―技能習得のポイントを教えてください。
藤井:「やる気と勉強する気持ちだと思います。」
水野:「とにかく、練習をすることです。」
最後に、技能グランプリの事務局を担当しているブリヂストンタイヤソリューションジャパン(株)メンテナンス・訓練技術サービス部長の齋藤から、今大会を振り返ってのコメントをもらいました。
―2021年延期大会という異例の大会でしたが、振り返ってみて、どんな大会になりましたか。
日本国内1,000以上のブリヂストングループおよび関連のトラック・バス用タイヤ販売店から各地区の予選に223名が出場し、予選を勝ち抜いた40名が代表選手として参加しました。2020年大会はコロナ禍真っ只中で開催が叶わず、2021年大会もこの時期までずれ込んだこともあり、選手は例年以上に気合いが入っていました。第1回の大会からこれまでに技能マイスター・技能エキスパート合わせて92名が認定されており、今回認定された皆さんも自分たちが持っている知識や技術を他のスタッフへ伝承していってくれることに期待しています。
ブリヂストンの「断トツ商品」の価値をお客様に届ける為にはメンテナンススタッフの高い技術や知識が不可欠です。ブリヂストンでは、このような取り組みを通じて、これからも人とモノの移動を止めず、運送事業者様のビジネスを足元から支えていきます!