今年もタイヤのメンテナンススキルアップにむけた技能グランプリがスタート
トラック・バスのタイヤ交換などのメンテナンススキルを競うブリヂストンの技能グランプリも今年10年目。日本各地で販売店のスタッフが参加する予選会がスタートしました。
技能グランプリでは、日本全国を7つのブロックに分けて行う地区予選と、予選を勝ち抜いた代表者が技術を競い合う全国大会が行われます。全国大会で優秀な成績を修めたスタッフは「技能マイスター」としての認定を受けます。「技能マイスター」は最高峰の技術と知識を有するリーダーとして、ブリヂストングループ販売店全体のメンテナンススキルの向上を推進しています。
運送事業者様へ安全・安心を提供するメンテナンスサービスにはスタッフの高い技術力が必要です。技能グランプリでは「安全作業の確立」と「作業標準の浸透・拡大」を目的としており、スタッフ一人ひとりが切磋琢磨して腕を磨く場となっています。
各ブロックの予選会は、北海道、東北、関東/首都圏、中部、近畿/四国、中国、九州の全7ヶ所で開催されます。6月16日に開催された北海道、中部、近畿/四国を皮切りに、各地で予選会が行われ全国大会の出場者が決まります。
次にブリヂストングループのメンテナンスサービスの特徴をご紹介しましょう。
1つ目は取り付け部品の徹底した「清掃」と「点検」です。
ホイール・ボルト・ナットを始め、ハブにいたるまできれいに磨き、「清掃」することで、汚れ・錆がない状態します。そして、きれいにして初めてチェックできる各部品の異常(亀裂・破損など)の有無について、「点検」も行い、部品が原因となるナットのゆるみなどを未然に防止しています。
2つ目は「4段階のナット締め付け作業」です。
新ISO方式の大型車両※1を例にすると、タイヤ・ホイールを車両に取り付けるときには、下記の手順で行っています。
①センタリングスリーブを設置し4本のナットを最後まで手締め(着座締め)し、ホイールの面出しを行う。その後、残りの6本のナットを手で締める
②インパクトレンチを用いて対角線順に本締めする
③トルク管理機器(トルクセッターなど)を使用して、対角線順に規定トルクで締め付ける
④最後に締め忘れがないか、トルク管理機器を用いて、1周規定トルクで締め付ける
3つ目はお客様をお待たせしない「作業時間」です。
ブリヂストングループは、上述の3つを特長とする質の高いメンテナンスサービスを提供するために、技能グランプリを通じて「正確」「丁寧」「迅速」を併せ持つスタッフの育成を図っています。高いスキルを持つスタッフによるメンテナンスサービスで運送事業者様の安全・安心な運送ビジネスに貢献していきます。
※1 大型車のホイール締め付け方式には、ナットが球面座で締め付けるJIS方式と、ナットが平面座で締め付けるISO方式があります。新ISO方式は、左右輪・右ねじで締め付けるタイプになります。
(一般社団法人 日本自動車工業会 webサイトより:中・大型トラック・バスのホイールナット締め付けトルク)