カーボンニュートラル化に向けたブリヂストンのアクション
ブリヂストングループは2050年を見据えた環境長期目標でカーボンニュートラル化を目指すことを示し、2023年にはグローバルでの再生可能エネルギー比率 (電力)を50%以上とする挑戦を進めています。
今回は、最近発表されたアメリカとヨーロッパ、そして日本での具体的な取り組みについてご紹介します。
2021年3月、株式会社ブリヂストンの米国子会社であるブリヂストン アメリカス・インクは工場へ直接電力を供給する大規模なソーラーパネルを設置すると発表しました。
場所は、サウスカロライナ州にあるエイケン工場。2018年に20周年を迎えた歴史ある工場です。ここで生産しているのは乗用車用、小型トラック用ラジアルタイヤで、1500人以上の従業員が働いています。
新しい設備は、約8エーカー(約3.2ヘクタール)にも及ぶ大きな施設で、2メガワットのエネルギーを生み出します。黄色いクマさんの住んでいる森の大きさにはかないませんが、甲子園球場より少し小さな敷地面積で、アメリカにおける200世帯以上の年間使用量に相当する電力を生み出しているんですよ。
また、太陽の力で発電するので、年間1400トンものCO2排出量を削減できます!1400トンというのは、日本人150人分の年間CO2排出量に匹敵します。
2020年3月時点ですでに消費電力の90%が再生可能エネルギーによるものだったヨーロッパでも、またまた大きな前進です!2021年3月より、BSEMIAの欧州における全事業拠点において使用する電力の100%が再生可能エネルギー由来のものとなりました。
ブリヂストングループは、2030年に向け、排出するCO2の総量を2011年対比で50%削減することを目指し、商品のライフサイクル全体とバリューチェーン全体でCO2排出量削減を推進する活動を進めています。
今回の使用電力100%再生可能エネルギー化の達成について、ブリヂストンヨーロッパのCTO兼COOであるエミリオ・ティベリオは以下のようにコメントしています。
「CO2排出量の削減は、長期的なビジョンにおける重要な軸です。使用電力を100%再生可能エネルギー由来とすることは長い間の目標でした。CO2排出量の削減においても、そしてその先にも、達成すべきことはまだまだ数多くあります。この成果を契機に、さらに大きく取り組みを進めていきます。」
世界中でカーボンニュートラル社会の実現への機運が高まる中、日本でも少しずつ取り組みを広げており、下関工場では、設備刷新に伴うインフラ整備の一環として、工場に太陽光発電設備を導入することが決まっています。
これからも、ブリヂストングループ一体となって、生産現場での改善活動や再生可能エネルギーの使用拡大を進めるとともに、イノベーションを推進し、カーボンニュートラルの実現に向けて一歩一歩着実に歩みを進めていきます。