働きながら、夢を追う――プロボクサーサラリーマンのストーリー
ブリヂストンでは多様なワークスタイルの社員が活躍しています。今回は、ブリヂストンで働きながらプロボクサーデビューを果たした太田興一社員に、やりがいや業務との両立法について話してもらいます。
夢を叶える「最後のチャンス」をつかみ取った
―東京都・小平市にある(株)ブリヂストン技術センターでタイヤ設計に従事する太田社員。プロボクサーになるまでの経緯について教えて下さい。
太田社員:「私がボクシングを始めたのは、高校に入学した時でした。その後17歳でプロテストに合格したものの、試合に出場することはなくライセンスを失効させてしまいました。社会人になっても、趣味としてボクシングを続けていた一方で、プロとして試合に出場できなかったことがずっと心残りでした。
そこで、プロテスト参加上限である33歳の時に一念発起し、ライセンスの再取得に挑戦。2019年3月に無事合格することができました。プロテスト合格後、2019年8月にデビュー戦、2020年2月には2戦目と立て続けに試合に出場し、両試合ともに白星という最高の結果で夢を叶えられました」。
―現在もブリヂストン従業員とプロボクサーとしての「二刀流」生活を続けていますね。何か仕事の進め方で気を付けていることがあれば教えて下さい。
太田社員:「ボクシングの練習は毎日あり、退勤後にジムへ通っています。定時で退社するために、何事も前倒しで取り掛かるように心がけています」。
―ボクシングの練習は体力的にも厳しいと思いますが、その点ではいかがですか?
太田社員:「練習内容は過酷で、ジムを出る頃にはヘトヘトです。翌日の仕事に支障をきたさないよう、帰ったらとにかく早く寝るようにしています。特に試合の前日には体重の計量があり、それに備えて1カ月前から減量が始まります。この時期は練習疲れに加え、食事制限で体力が奪われるため、集中力の低下が否めません。普段なら間違えないような簡単な作業でもミスする可能性があると認識し、いつも以上に慎重に業務に当たるようにしています」。
―職場では活動の理解が得られていると感じますか?
太田社員:「職場の皆さんは私の状況を受け入れ、応援してくれています。定時退社や試合当日・前日の年休取得にも理解していただき、ほとんどストレスなく両立できています。プロボクサーとして活動できるのは紛れもなく職場の皆さんのおかげです。この恩を、仕事はもちろん試合に勝つことでも返していきたいです」。
思い切って行動を
―同じように夢を追いかけたくても尻込みをしてしまう人も多いと思います。そういった人たちに向けて、メッセージがあればお願いします。
太田社員:「『やらない後悔よりやる後悔』。私と同じように、仕事と平行して何かやりたいことがある方にアドバイスするなら、この言葉を送りたいです。たとえ失敗したとしても、まずはやってみることが大事です。 私も昨年、もし何も行動せずに34歳を迎えていたら、きっと後悔していたでしょう。
挑戦のための一歩を踏み出すには大変な勇気が必要ですが、やってみれば意外となんとかなるものです。その本気の覚悟を応援してくれる人は必ずいます。思い切って行動に移してみてください」。
―ありがとうございました!
今年は、新人王トーナメント(※)にエントリーしたという太田社員。今後の活躍にご期待下さい!
※現在は開催時期未定