タイヤ点検結果がクラウド上で共有!?トラック・バスの足元を支える「Toolbox」 とは?【ブリヂストンのデジタルシリーズ第2弾】
タイヤには「クルマを支える」「クルマを発進・停止する」「方向を転換維持する」「衝撃を和らげる」の4つの役割があり、クルマにとって非常に重要な部品の1つです。クルマの性能を発揮するには、タイヤがどのような状態かを把握する必要があります。トラックなどの運送事業者様向けに、タイヤ情報を一元管理、クラウド上で共有するブリヂストンの「toolbox(ツールボックス)」を紹介します!
タイヤは空気を入れてはじめて能力を発揮します。空気を入れることで、負荷能力を確保し車両を支えることができるだけでなく、路面からの振動を和らげるクッションのような働きができます。空気圧が低いと車重を支えられなくなるので、タイヤ故障の要因になります。また、路面との抵抗が大きくなり、燃費も悪くなります。
風船がしぼむように、空気はゴムを透過する性質があります。そのため、タイヤの空気圧は徐々に低下するので、タイヤの空気圧管理は定期的に行う必要があります。
タイヤのトレッド部(路面と接地する部分)には溝があります。これは雨の日などウェット路面を走行する際に、排水性を高めグリップ力を高めるためです。タイヤがすり減って溝が浅い状態で走行すると雨の日などの制動距離が長くなるので、安全に走行するにはタイヤの溝深さも定期的な確認が欠かせません。
そこで、ブリヂストンは、より効率的・効果的なタイヤメンテナンスを行うために、運送事業者様の車両や装着タイヤ情報(タイヤの空気圧や、タイヤトレッド面の摩耗状況(溝深さ)などの点検結果を含む)などを管理するためのプラットフォーム「Toolbox」を開発しました。
「Toolbox」は、専用の計測器で「空気圧」と「溝深さ」を計測すると、手持ちのタブレットに計測データが自動で入力されます。すべてのデータはクラウドで一元管理するので、オンラインでタイヤの状況を把握することが可能です。
具体的な例として、タイヤを交換するタイミングをより精度良く予測することが可能になります。タイヤ点検により、車両のタイヤの溝があと1か月で摩耗末期を迎えてしまう情報をクラウド上で共有することで、稼働が止まるタイミングでタイヤ交換を行うスケジュールを組むことができます。また、スタッドレスタイヤと夏タイヤへ入れ替える場合も、運行路線とタイヤの摩耗状況から車両ごとにタイミングを事前に組み立てることが容易になります。
当社も、運送事業者様の運行形態やタイヤ情報などをもとに、車両ごとに装着すべきタイヤやメンテナンスサービスのメニュー、タイミングなどをご提案することが可能となり、運送事業者様の“安全運行”と“トータルコストの削減”に貢献します。
当社は「Toolbox」を、日本を含む世界90か国以上の運送事業者様に展開しています。データをデジタル・オンラインで管理しているので、お客様の情報を分析することでタイヤ及び使用方法を提案し、これまでにない価値を提供します。
そして、運送事業者様の課題である“経費削減”“環境対応”“安全運行”“業務効率化”を解決できるよう、高品質な製品とサービスを追求していきます。