サポートチームも参戦! 「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」とは?
毎年9月に開催されている「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」について、ブリヂストンはタイヤ供給していますが、今年、サポートチームの一員としてレースに参加したので、その模様についてご紹介します。
「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース(以下、メディア4耐)」は、クルマ関連のメディアやジャーナリストの皆さんが4名~5名のチームを作り 、交代でロードスターを運転して4時間の中でどのチームが最も長い距離を走行できるかを競う耐久レースです。初代ロードスターが発売された1989年に第1回目が開催され、今年は記念すべき30回目を迎えます。(1991年は未開催)
今年のメディア4耐は、24台のロードスターが走行。今回は記念大会ということもあり、当レースをサポートしている企業で混成チーム「Team Support Companies」を結成し、参戦しました。ブリヂストンは、当レースにタイヤを供給していることから、「Team Support Companies」に加わり、ドライバーとして当社の従業員でテストドライバーの 本田真哉 選手も参戦。
このメディア4耐は、いくつかのルールが定められています。主なものをご紹介します。
【主なレース車両仕様】
車両 | タイヤ |
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マツダ社製 ロードスター ・排気量 1,496cc ・トランスミッション 6MT ・駆動方式 FR |
ブリヂストン製 POTENZA Adrenalin RE-003 ・サイズ 195/50R16 |
備品 | |
・ビルシュタイン社製 社交調整機構付きダンパー ・エンドレス社製 専用ブレーキパッド ・ブリッド社製 専用フルバケットシート ・CUSCOレーシングハーネス |
- ※ 一切の改造が禁止され、アライメント調整も不可
【主なレース規則】
項目 | 規則 |
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ドライバーは4名~5名 | ・ドライバー交代時間として1回に1分以上の停止義務 ・過去10年以内に主要レースで入賞経験がある助っ人は1名まで |
ドライバーの運転時間 | ・1人の連続運転時間は50分まで ・合計運転時間は96分まで |
総ガソリン給油量 | ・スタート時満タン40L + 給油20L ・給油時間として3分の停止義務 |
- ※ ホイールはレース時とは異なります。
全クラスとも、タイヤは「POTENZA Adrenalin RE-003」を装着すること(2019年度)になっています。
メディア4耐は、筑波サーキットのコース全長2.045kmのコースで行われます。予選は、20分間のタイムアタックで、限られた時間内で速度順に決勝のスタートグリッドが決まります。決勝のポールポジションは、さまざまなレースに参戦しているプロドライバー 堤優威 選手 が走行した「REVSPEED」チームが獲得。当社が参戦している「Team Support Companies」は決勝11番手スタート。
4時間の耐久レースは、“速さ”だけを競うのではなく、“燃料”との闘いでもあります。4時間を“60L(満タン40L+給油20L)”の燃料で走破しないといけないので、“省燃費運転”を心がける必要があります。また、スタートが16時であることから、終盤は夜間走行になります。視界が悪くなる中で、どれだけ“安全に”、そして“速さ”を保ちつつ、“安定”した走りができるかが鍵になります。
レースは、「人馬一体」チームが1位をキープするも、終盤3台に抜かれて4位入賞。POTENZAシリーズの開発ドライバーでもある佐々木雅弘 選手が乗車する「ROOKIE RACING」チームが怒涛の追い上げを見せ、2位。優勝は、ピストン西沢 選手 率いる「J-wave Racing」チームが終盤先頭に立ち、そのままチェッカーを迎えました。上位6チームが同一周(180周)となる大激戦となりました。
当社が参戦している「Team Support Companies」は、5位入賞と健闘しました。
同じクルマ(ロードスター)で、燃料が最大60Lしかない中で、4時間走り切るだけでなく、より速くより距離を走行しなければならない過酷なレース。ドライバーのテクニックと、チーム内の連携・作戦が結果を左右します。
モータースポーツの奥深さを感じることができるレースの1つですので、機会があれば是非ご来場ください。