2019年全日本ジムカーナ選手権も中盤戦へ。ジムカーナってどんなレース?
全日本ジムカーナ選手権とは、一般社団法人日本自動車連盟(JAF)の公認のもとに開催される国内レースで、 2019年は全10戦行われます。車両の排気量や駆動方式、改造レベルによってクラス分けされており、全9クラスあります。
クラス分けは以下のようになっています。
・PNクラス(4クラス)
改造範囲が少ないクラスで、排気量と駆動、車両製造年によって4つのクラスに分かれます。
排気量 | 駆動方式 | 車両製造年 | |
---|---|---|---|
PN1 | 1600cc以下 | 2駆 | 2006年以降 |
PN2 | 1600cc以上 | 2駆 | 2006年以降 |
PN3 | 1600cc以上 | FR | 2012年以降 |
PN4 | 上記PN1~PN3に該当しない車両 |
・SA、SCクラス(5クラス)
多少改造範囲が広いSAクラスと、なんでも改造していいSCクラス(ナンバー無しでも可)、5つのクラスに分かれます。
排気量 | 駆動方式 | 車両製造年 | |
---|---|---|---|
SA1 | 1600cc以下 | FF | ーーー(規定なし) |
SA2 | 1600cc以上 | FF | ーーー(規定なし) |
SA3 | 1600cc以上 | FR | ーーー(規定なし) |
SA4 | ーーー(規定なし) | 4駆 | ーーー(規定なし) |
SC | ーーー(規定なし) | ーーー(規定なし) | ーーー(規定なし) |
それぞれのクラスで、午前(ヒート1)、午後(ヒート2)の2回走行し、ベストラップにて順位が決まります。
ただし、レース中に脱輪やパイロンへの接触によってペナルティが課されることがあります。そのときは、タイムからその分加算されます。(例;パイロン接触・・・+5秒のペナルティ)
ですので選手の皆さんは、早朝に配布されるコースを元に事前確認を目的に「慣熟歩行」をしています。
限られた時間の中で、歩きながらコースを覚え、どのラインを走行したらいいかをチェックしています。
PN2クラスには、当社の「POTENZA」商品開発に協力いただいている 山野哲也 選手も参戦しています。
山野哲也 選手にインタビューすることができました。
――2019年シーズンを迎えられて今の心境をお聞かせください?
山野哲也 選手 2018年はジムカーナ史上初めて100勝を挙げることができました。今までブリヂストンのタイヤを装着させていただいており、この偉業はブリヂストンのタイヤのおかげであり、感謝しています。 これからもいいタイヤの開発を一緒に頑張っていきたいですね。
ジムカーナでの100勝レーサーという前人未到の偉業を達成された昨シーズン。そして2019年も4戦目までで既に3勝を挙げて、さらに記録更新されている 山野哲也 選手に注目です!
そして、PN3クラスには、(株)ブリヂストンの従業員でテストドライバーの 西野洋平 選手も参戦。
西野洋平 選手にもコメントいただきました。
――今年は既に3勝、好調ですね。今日はいかがですか?
西野洋平 選手 ここ名阪スポーツランドは、走りがいがあり、大好きなコースです。たくさんのギャラリーが見守る前半のテクニカルセクション、 後半は高い縁石を攻め込むダイナミックかつチャレンジングなコーナーが待ち構えます。ライバルは同じブリヂストンを履く ユウ 選手ですが、4勝目を目指して頑張ります。
ユウ 選手にもお会いできました。
ユウ 選手も今シーズン1勝しており、今日2勝目をかけて本日のレースに挑みます!
レジェンド 山野哲也 選手をはじめ当社PNクラス出場契約選手のレースを支えているのが、
こちらの「POTENZA RE-12D TYPE A」です。山野哲也 選手やユウ 選手と一緒に開発したジムカーナ向けタイヤです。
レース結果としては、ブリヂストンタイヤ装着選手が、9クラス中5クラスで優勝!
山野哲也 選手は、今季4勝目を挙げ、更なる記録更新へ。ユウ 選手は、西野洋平 選手を破り今季2勝目。PN3クラスは優勝争いが激化しています。小林規敏 選手は、PN1クラス初優勝を飾りました。
SA3クラスでは、西森顯 選手は今季無傷の5連勝を挙げ、SA4クラスでは、菱井将文 選手が勝ちました。
午前と午後で同じタイヤを使わないとペナルティ(+2秒)になるジムカーナ。天候やレース走行順にも左右されます。
今回は特に、午後から雨がふり、午前の成績で勝負が決まる結果となりました。
是非一度、お近くで開催されるレースを見に行ってみてはいかがでしょうか?
(次戦は、6/23 北海道・スポーツランドスナガワ で開催されます)